(「ここはちょっと」編から続く)
ポルシェ 718ボクスター GTS 4.0、2022年7月9日の納車から1年経ちました。最終回の今回は、718ボクスターに足掛け6年乗ってきて、「ここがいい」、と思った点をご紹介します。
718ボクスター GTS 4.0についての全般的な魅力紹介はこちらをご覧ください。
「ここがいい」と思うところその1:走り
何度も書いてしまいますが、本当に魅力の詰まった車です。
でも、こうやってまとめて書いてしまうと、なんか誰でもいいそうなことが並んでいてつまらないので、ぜひ各回のご紹介をご覧ください!
(エンジン編を読む)
(走行性能編を読む)
・車の剛性感(特に足回り)が高く、かつとても精密な機械が動いている感じがする
・水平対向エンジンの精密な回転フィールをシートの真後ろで感じられる
・本当に重心が低いと感じる
・車両の重量バランスの良さを感じる
・ブレーキング時の姿勢は素晴らしい。全然乱れない

・相反する要素の妥協点が高い。たとえば、
・ミッドシップからくる素直な回頭性にびっくりさせられる。なのに安定していて怖くない
・高速走行での安定感があるのに、軽快感も残っている
・運動性能が高いのに乗り心地もわりと良い
・走り込めば応えてくれる懐の深さ(性能的な余裕)があるのに、スーパーに買い物に行けるだけの実用性もある
・しっかりと車の状況が伝わってくるフィードバックが秀逸
・ウェットでの安心感も十分ある

・前方視界が良い(エンジンが前にないことが大きい)
・着座位置のフィット感が素晴らしい。テレスコピック・チルトの可動域が広く、誰でも最適なポジションに合わせられる(バケットシートは別)
・サイズがちょうどよい(全長4390㎜×全幅1800㎜×全高1270㎜)。特に幅1800㎜に収まっているのは日常使いにはとても貴重。
・小回りが結構利く(ただしパラレルステアリングのためガクガクする)
「ここがいい」と思うところその2:見た目など
・クラシックとモダンが融合したエクステリアデザインがいい


・ほどよくアナログ感の残ったコックピットが心地よい


・ステアリングホイールの質感と太さ、ステアリングの重さがちょうどよい

・室内が適度に広く、屋根を開けたときの解放感も現代の車にしてはまずまずある
「ここがいい」と思うところその3:細かいところ
718シリーズに共通することとして、操作系のインターフェースや機能はけっこう良くて気に入ってます。例として、
・エアコン系とその他のスイッチの形状が違っていて、エアコンの温度調整や風量をブラインドでもちゃんと操作できる。(その他のスイッチ類もいくつかのゾーンごとに異なる形状にしている)
・オートライトが優秀(というか自分好み)。跨線橋のような短い暗がりの下ではいちいち点灯しないのに、トンネルに入るとすぐ点灯する
・ナビはいまいちなものの地図の拡大縮小がダイヤル式のボタンですぐに実行できる
・オートクルーズコントロールは、専用のコラムレバーを奥に1回倒すだけでその車速でセット完了&機能開始。このあたりはメルセデス・ベンツと同じでとても使いやすい。
・デフロスターの効きが良く、どんな状況で使っても風力を最大にして即座に曇りを取ってくれる
など、試乗レビューではまず取り上げられることのないところがいちいちよくできていると感じます。こういう細部の造り込みが長く愛せるかそうでないかに地味に効いてくると思っています。


まとめ:ポルシェ 718ボクスター、最高です!
全体としては、GTS 4.0に乗り換えて満足していますが、4気筒には4気筒の魅力があり、単なる序列ではなくしっかりと作り分けてそれぞれおいしさが違うというのはやっぱり、ポルシェいいなと思いました。できることなら2台持ちたい。笑
それにしても、718ボクスターに乗るたびに、着座位置のフィット感、視界の良さ、車のがっしり感、エンジンはじめ駆動部やシャシーの精密さ、車両の重量バランス、軽快感と安定感のバランス、運動性能と快適性のバランス、官能性と実用性のバランス、派手さはないけど細部まで煮詰めた造り込みなどに、やっぱりいいですなぁと感嘆することしきりです。これはどのグレードでも共通です。バランスが良いというと優等生っぽくてつまらなそうに感じますが、この絶妙なバランスこそがこの車の良さだと感じます。
免許返納まで乗り続けようと思います!
(番外編: 選んでよかったオプションを読む)










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