1回目「つまごいパノラマライン」から1か月以上。ホントにすみませんがやっと2回目です。

国道最高地点を通る国道292号、その中の日本最高地点前後のルート(志賀草津道路)です。

道路概要

(2025年冬現在、冬季通行止めのためルートを作成できません。全面通行再開した際に更新します!)

国道292号は、群馬県吾妻郡長野原町の国道406号交点から草津温泉、渋峠、志賀高原を経由。中野市からは北へ向きを変え、飯山市を経由して新潟県妙高市にいたる道。

総延長123.9㎞。

始点の長野原町から草津温泉へは、東西2つのルートがあり、東は昔は「草津道(草津街道)」、西は「草津道路」(1964年開通、1993年無料開放)という有料道路でした。

一方、新潟から志賀高原へ至るルートは1965年に「志賀草津高原ルート」という愛称で開通し、そのうち長野県側の山之内町上林から草津町までの41.1㎞は一般有料道路「志賀草津道路」(1992年無料開放)として指定されたようです。当時は渋峠の区間が開通しておらず、東西が分断されていたそう。

その後1970年4月に国道に指定、同年9月に全区間が開通したようです。

この区間で気をつけなければいけないのは通行規制。ここ10年ほど、白根山の活動が活発になっているからです。

2025年も2回にわたる一部区間通行止めがあり、全線走れたのは2か月ちょっと。通行できても警戒レベルによっては「ソフトトップのオープンカー」は通行不可になったりもします。今でも有名な「湯釜」という観光地周辺は立ち入りができません。

お出かけの際は最新の通行規制を見ることをおすすめします。

全区間の評価

  • 走りがい:★★★★★
  • 景色――:★★★★★
  • 交通量―:★★★★★
  • 総合評価:★★★★★

※註:項目別に独断で5段階評価しています。★が多いほど良いのですが、交通量は★が多いほど交通量が多いことを示しています。

ドライブインプレッション

中野市の国道403号との分岐点から草津温泉に向けて、西から東へ向かうルートをベースに書きます。

中野市~渋峠~日本国道最高地点までのルート(西ルート)概観

西ルート(国道403号分岐点~渋峠)の全長は28㎞。国道403号分岐点までの片側二車線道路から一転、山岳地帯のワインディングに変わっていきます。

片側一車線とはいえ、全線にわたり中央線のある、比較的幅の広い道が続きます。2024年秋の時点では路面状態も良く、快適なドライブが楽しめます。

山道に入って10㎞くらいのところで志賀高原スキー場、その先にも観光地が点在してホテルも立っています。

いよいよ人里離れた山岳道路という雰囲気になるのは、分岐から20㎞を過ぎたあたりから。人家がなくなり、直線ときつめのカーブの組み合わせの道路が続きます。それでも全体的にカーブはゆったり取られていて走りやすい印象です。

最後の急勾配を走り切ると横手山ドライブイン。草津温泉方面から来た車の多くがゴールとして訪れる場所で、いつも混んでいる印象です。

そこから景色は一変。樹木の少ない、荒涼とした大地。シェルターも点在します。しばらく走ると渋峠、その数百メートル先に目的地の日本国道最高地点(標高2,172m)があります。

西ルートの評価

  • 走りがい:★★★★★
  • 景色――:★★★★★
  • 交通量―:★★★★★
  • 総合評価:★★★★★

西ルート詳細

中野市の国道403号線との共用区間は片側2車線の道路。そこから国道403号と分岐すると、そこから片側1車線に減少します。道路は緩やかなカーブのみで構成され、高速道路のような快走路です。そうはいっても緩やかな上り坂が続くと山々が少しずつ近くなり、これから山に登っていく気配が漂ってきます。

一車線になってからしばらく走ると進行方向左手(北側)に湯田中温泉・渋温泉があります。

湯田中温泉・渋温泉に向かう分岐(沓野渋IC)を過ぎると、急に道路が木々に囲まれてきます。視界が急に狭くなります。2分弱走ると(分岐から約8.5㎞)反時計回りに1回ループ(ループに入る前に一周ループした後の橋が見えます)。いよいよ山登りです。(使用車両:ポルシェ ボクスター GTS 4.0。以下すべて同じ。周りからいろいろな音がしていますがご容赦ください。)

ループ橋の入口から約4.5㎞。勾配がきつくなることもあり、エンジン回転数も上がっていきます(単に速度が上がっているだけか。。)。急に視界が開けると「坊平橋」という高架橋。空に向かって登っていくよう。が、それもつかぬ間、また木々の中へ。1㎞走ると澗満滝(かんまんだき)駐車場があります。

駐車場から歩いてすぐのところに展望台。落差のある滝(落差107m)を見ると、一気に険しい地形になったことを思い知らされます。遠くには中野市方面が望めます。

そこから2㎞。建物が出現。このあたりは志賀高原スキー場の一帯。サンバレー、丸池、蓮池スキー場。スキーハウスやホテルの近くを通ります。

そこを過ぎると曲率の異なるワインディングが続きます。道路周辺の樹木はまばらになり、少しずつ森林限界が近づいてきている感じがしてきます。ちらほらとホテルも立ち並んでいて、高原リゾートの面持ち。

志賀高原スキー場を過ぎてから7㎞。中野市の分岐から24㎞行くと陽坂ゲート(ようざかゲート)。冬季はここから草津温泉まで閉鎖。閉鎖中は積雪が4m、5mにもなる豪雪地帯です。

陽坂ゲートを超えると、いよいよ木々はまばらに。建物もほとんどありません。

直線と急カーブの組み合わせた道路に変わってきます。直線区間が比較的長くスピードは出ますが、路面には小さなうねりが多く、思わぬところで車が「ドン」と揺すられることもあるので注意したいところ。とはいえ、このあたりは走っていてなかなか楽しい。

勾配が急になってヘアピンを次々クリアしていくと、横手山ドライブイン。草津温泉から行く場合はこのドライブインが目的地になることの多い、有名な場所。

横手山ドライブインの標高は2,100m。

西側からのアプローチは、中野市(だいたい標高370m)からだらだらと標高を上げ、そこから16㎞の志賀高原スキー場の入口で標高約1,400m、陽坂ゲート(同24㎞)で標高1,830mと、徐々に高度を上げていきます。陽坂ゲートから横手山ドライブインまでの約4㎞は勾配も急になってきます。

横手山ドライブインからはシェルターの続く道。登りが続きます。が、いくつかシェルターを超えると少し下り坂に。渋峠は「峠」という名前がついているものの、周りからは一段低いところにあります。

そこからまた数百m走ったところに日本国道最高地点があります(標高2,172m)。

日本国道最高地点~草津温泉(東ルート)概観

西ルートが中野市から徐々に高度を上げていく、観光地が点在しつつも爽快な走りが楽しめるルートであるのに対して、西ルートは草津温泉(標高1,200m)に向けて一気に山を下る絶景が広がる、ただし交通量が多めで走りはあまり楽しめない、といった印象のルートです。

東ルートのハイライトは、眼下に見下ろす山々(山を見下ろすというのも変ですが、実際に見下ろした先も山しかない)。ずっと山の斜面を下っていき、樹木も少なく視界が開けているので気持ち良い。白根山のように今も硫黄を噴き出す山もあることと関係しているのか、樹木が育たず、荒涼とした景色が広がります。途中、殺生河原という、硫黄の吹き出す場所が道のすぐそばにあり(駐停車禁止!)、独特の雰囲気があります。

気をつけたいのは交通量の多さ。この路線は草津温泉や万座温泉からくる車が多いためです。普段運転に慣れてない方も多い印象ですので、観光路線と割り切って、のんびり景色を楽しみながら走るのがおすすめです。

東ルートの評価

  • 走りがい:★★★★★
  • 景色――:★★★★★
  • 交通量―:★★★★★
  • 総合評価:★★★★★

東ルート詳細

日本国道最高地点からしばらくは、荒涼とした大地を走ります。ちょっと日本離れした雰囲気。台地状になっていて、比較的アップダウンが少ない印象です。とはいえ、もちろん下り坂。ほどなく「雪の回廊」で有名な地点を通り過ぎます。

雪の回廊からさらに1㎞ほどで中央分水嶺。日本列島の太平洋側と日本海側を分ける線。実際に線が引いてあるわけではありませんが、そういわれるとちょっとした感慨も湧いてきます。

さらに1㎞走ると、今度は左に丘のようなものが見えてきます。これが白根山の山頂。高いところを走っているので「山頂」感が薄い。笑

逆に言えば、よくもまあこんなところに道を作ったものだと感心せずにはいられません。昭和30年代から各地に観光山岳道路ができたみたいですが(いわゆるなんとかスカイラインなど)、このころの「山を切りひらいて道路を作ろうとする人の熱量」っていったい何だったんだろうと思ったりします。

それはさておき、白根山山頂の西側を通り過ぎるといくつかのヘアピンを抜けて一気に高度を下げていきます。そして万座温泉につながる長野県道・群馬県道466号牧干俣線と分岐します。

分岐して約2㎞、草津白根レストハウスの駐車場。このところは湯釜エリアに入ることができないため、長期間休業しています。

レストハウスの駐車場を過ぎると、いくつかの避難シェルターが点在する中を走ります。

そして草津温泉に向かっての下り。左側(東側)の視界が開けてきます。絶景ですが、私は直近走った2回とも天候には恵まれず。。。

ヘアピンが出現して高度を下げる中、富士見駐車場 展望台というところがあるので立ち寄ります。

周囲に木々は少なく、草原の中を走ります。さらに下ると突如右側に高い防護壁、さらにその先の険しい谷に、土砂災害を防ぐための砂防ダムが見えてきます。このあたりは地形も険しく、硫黄ガスを吐き出す、岩石むき出しの場所もあります。

夕暮れに走ると、独特の恐怖感に襲われます。

草津温泉スキー場のゴンドラを過ぎると殺生河原の西地区。石がごろごろしています。

ここからはスキー場を左手に見ながら進みます。ヘアピンカーブを左、右と進んでスキーハウスが見えてくると、あたり一面岩石だらけ。「駐停車厳禁」の標識が立っています。ここが殺生河原の東地区。強烈な硫黄の匂いが立ち込めてきます。(この動画のみ2022年のものです。Aピラーが邪魔で良く見えず申し訳ございません。。。)

逃げるように走り去りながら進むと、ようやく森林地帯に入り、草津温泉に向けて一気に下っていきます。そして草津温泉から1.7㎞のところにある天狗山ゲート(ここから今来た道は冬季閉鎖)を抜けて草津温泉に入っていきます。

走行記録

2022年8月(初走破):ポルシェ 718ボクスター GTS 4.0

2024年11月:ポルシェ 718ボクスター GTS 4.0(関連ブログ)

立ち寄りスポット

観光道路だけあり、周辺には見どころも点在しています。

その中でもぜひ立ち寄ってみたいスポットを紹介します。

澗満(かんまん)滝

展望台から来た方角を振り返ると、山々と集落が見えます。

澗満滝展望台から中野市方面を眺める

そしてその反対側を見ると、滝!遠くからではありますが、なかなかの落差。

わりとマイナーなのか人がまばらなのも良いところ。

澗満滝

横手山ドライブイン

西側からほぼ上り詰めたところにあるのがこのドライブイン。眺めが良いこともあり晴れた日は混んでいるようです。

横手山ドライブイン駐車場
どこかにうちの車も。

ここから西側(中野市方面)の眺めは絶景です。道路が幾重にも重なり、いかにも昭和時代の山岳道路といった風情があります。

横手山ドライブインからの眺め

そして、絶景を眺めながらの食事。カツカレー、うまいです!

横手山ドライブインで絶景を眺めながらカツカレーを食す

日本国道最高地点

石碑があるだけですが、ドライブ好きはいかないわけにはいかないでしょう。ただし駐車場は小さいので、タイミングによっては入れないことも。。。

日本国道最高地点碑
積み石がずれている、なかなかオツなデザイン

草津白根レストハウスと弓池

湯釜へ歩いていくためのベースとなる駐車場。本来はここが沿線の観光スポットのハイライトなのですが、ここ数年、白根山の活動が活発なため行くことができません。近くには避難シェルターもあり物々しい雰囲気。2022年8月には近くにある弓池というところは散策ができました(その後ここも立ち入り禁止になっています。)

草津白根レストハウスの駐車場
草津白根レストハウスの駐車場(2022年8月)
弓池
弓池の全景

いたるところにある駐車スペース

さすが観光路線、小さいながらも駐車スペースがたくさんあります。そこからの眺めも素晴らしい。ちょこちょこと立ち寄りながら走ることをおすすめします。

横手山ドライブイン近くの駐車場
横手山ドライブイン近くの駐車場からの眺め(ドライブイン方面を望む)
ポルシェ 718ボクスター GTS 4.0
同じ駐車場でパシャリ
渋峠南側展望駐車場からの眺め
渋峠南側展望駐車場からの眺め
ポルシェ 718ボクスター GTS 4.0
渋峠南側展望駐車場
中央分水嶺の南側にある駐車場
中央分水嶺の南側にある駐車場。「硫化水素ガス」が発生して危険、とのこと。周囲は立ち入り禁止。
富士見駐車場展望台からの眺め
富士見駐車場展望台からの眺め

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