オースチン・ヒーレー・スプライト Mk1、通称カニ目、まだ愛車紹介をしてないのですが、2度目の車検を終えたので2年間を振り返ってみたいと思います。
前回車検からの走行距離
前回車検時走行距離(実際は走行不明車両):43,816 mile(約70,500㎞)
今回車検時走行距離(同):44,432 mile(約71,491㎞)
2年間の走行距離:616 mile(約991㎞)
うわ、少ない。。


主な出来事(故障・メンテナンスなど)
故障とトラブル、修理
こうしてみると、2年のうち8か月くらいは乗れなかったんでした。
エンジンオーバーホール(2021年3月~11月)
2021年3月、ショップにエンジンオーバーホールの相談をしに行こうと思った矢先、ヘッドガスケット(このエンジンの泣き所)が飛んでそのままレッカー。そのまま入庫(別途レポートできればと思います)。車検更新(9月)後にクラッチ修理。クラッチベアリング交換。
車のキー(鍵)を紛失(2022年3月)
なんと車の鍵を紛失!シリンダー交換のため1週間入庫(ありがたいことに税込7,700円なり)
アイドリング時の回転数異常(2022年7月~8月)
ある時から急に、信号での停車などのアイドリング時のみエンジン回転数が異常に上がる現象に悩まされました(3000回転くらいに上がる)。とても分かりにくい整備マニュアルを手に、エアクリーナー等を分解するが原因分からず。3週間程度たって、念のためキャブ調整のねじを動かしたら急に元通り!
何かの拍子でキャブ調整のねじが緩んでいたことが原因と判明。キャブの調整をして完了(別途レポートします)


クラッチ故障(2022年10月~2023年3月)
今度は走行中にクラッチが切れなくなりました。交差点を超えてさてとギアチェンジ、と思ったらあれれ、クラッチが切れないぞ!これは焦りましたー。たまたま片側二車線の、交通量の少ない盲腸線だったため、即座に車を止めてレッカーを頼みました。
原因はクラッチスレーブ(レリーズ)シリンダーのプッシュロッドが規定より短いもの(スプライト用ではあった(※))で、アタリがつくと同時にストロークが不足してクラッチが切れなくなったというもの。
(※)イギリスの旧車は部品が今でも供給されるため維持しやすいことで有名ですが、最近は品質が悪いなどの問題があるようです。このプッシュロッドもヒーレースプライト用であったものの、なぜか長さが短かったという(購入した時にはすでについていたもの)。
メンテナンス(暑さ対策とタイヤ交換)
暑さ対策(2022年6月)
暑さ対策のためラジエーター前に汎用のファンを取り付けてもらった(3日間入庫)

一筋縄ではいかなかったタイヤ交換(2022年7月)
タイヤ交換。ヨコハマ G.T.SPECIAL CLASSIC Y350にした。(145/80 R13 75S)。予約をしてタイヤ交換屋さんに行ったが、センターロックホイールを外す工具がなくさあ大変。そういえば、センターロックのホイールだということを伝えていなかった。。。
そこで、結局下記の通りに。午前10時から作業開始でしたが、終わったのは14時30分でした。
1.いつも見てもらっているショップにカニ目を運び込み、タイヤを外してもらう(片道30分。炎天下で死にそう。)
2.マニュアルの軽トラにタイヤを乗せて、タイヤ交換屋さんに移動(ホンダの軽トラ。めちゃくちゃ高回転まで回りました。片道30分。)
3.タイヤをリムに取り付けてもらう。チューブタイヤだったので取り付けに時間がかかり(しかも1輪だけチューブが10インチ用だった!)、1時間半格闘してもらった
4.軽トラでリムに装着済みのタイヤを運びこみ(また片道30分)
5.ショップでタイヤを取り付けてもらった

※その後クラッチ修理の際に、チューブは交換してもらいました。ショップの方には、「最初から言ってくれたらうちでタイヤ交換もしたのに。。」と絶句されました。
その他の出来事
・2022年2月 実家の車庫(自宅から車で30分)を間借りして大半はそこに駐車するようにした(気軽に乗れなくなった)
ドライブなど
この2年間は、あまりドライブをしていませんでした。その前の2年間はエンジンオーバーホールで6ヶ月ほど車のない期間があったものの3,200㎞ほど走っていたので、激減してしまいました。
ドライブに行ったところ
三浦半島(2022年4月)
クラブの集まりが雨で流れたため、晴れた日に同じコースをソロドライブ。
三浦半島はそこそこワインディングと呼んでよい場所があり、なかなか気持ちよく走れました。





お台場×2
湾岸線を走って往復したのみ。
ドライブの回数が減ったわけ
理由は、エンジンのオーバーホール時に車が正常に戻ったから。
なんじゃそれ?と思われるかもしれませんが、もう少し詳しくいうと、要因は2つ。
空気とガソリンの混合気が正常になった
いままで、空気の取り込み部分(エアクリーナーから先)に目詰まりがあり、ガソリンがかなり濃い状態でした。エンジンオーバーホール時(2021年3月~11月)にこの部分も手を入れてもらったところ車が本来の状態に。このままだといつエンジンがかぶって(※)もおかしくない状態だったよう。
(※)燃料が濃すぎてプラグが濡れてしまい、爆発が起きなくなってしまうこと
この前ショップに入庫していたMG-TDもこの状態だったようなので、けっこうあるあるの症状みたいです。
燃料が薄くなった分、寒い冬にエンジンをかけると、アイドリングが安定するまでに数分かかるようになってしまいました(これが本来普通)。マンションの駐車場に止めているとそれなりに迷惑がかかってしまいます。車を移動したのはこのためでもあります。
エグゾーストマニホールドに巻いてあった熱対策用の布(バンテージ)を取り去った
ショップの方が言うに、布の巻き付けだとそのうちパイプが割れてしまうので良くないと。(実際分岐部分に亀裂(クラック)が入っていました。バンテージのメリット・デメリットについてはいろいろな考え方がありますので一概には言えませんが、同じ車を長年扱ってきた整備屋さんの経験と勘は信頼に足るものだと思います。)
エンジンオーバーホール時に取ってもらったところ水温上昇の現象がみられました。水温が上昇するといわゆるパーコレーション(ガソリンが気化して燃料パイプ内に気泡が生じてしまう現象)が起こり、車がガクガクとしてしまいます。
結局7か月後の2022年6月に、先ほど書いた通り汎用のファンをラジエーター前に取り付けてもらって水温上昇の問題を解決しました。
おまけ:旧車の車検について
私のオースチン・ヒーレー・スプライト Mk1(カニ目)は1959年製です。排ガス規制前なので車検は比較的楽のようです(私はショップに一任していますので詳細はわかりません)。
しかし、1970年代以降の排ガス規制後の車は、触媒を取っている状態の車が多いらしく、触媒をつけていないと車検が通らないとのこと。新品の触媒をつけていると、オリジナルの触媒の装着を要求されることも多いらしく、そもそもオリジナルの触媒などなかなか残っていないことも多いため、車検が通らないまま車を降りないといけないということも多くなっていると聞きました。
そのため、いわゆるビッグバンパーと呼ばれるMG Bなど、比較的新しいモデルがかなり減っているそうです。

まとめ
この2年間は、オースチン・ヒーレー・スプライト Mk1(カニ目)になかなか乗ることができませんでした。でも最近はすごく車の調子もよく、車に対する信頼感も回復してきました。(じつは旧車においては、この車に対する信頼感は重要だと思います。いつ止まるだろうか、と疑心暗鬼な時は自然自然と車に乗らなくなってしまいます。)
10月には気温も落ち着いてきそうなので、久しぶりに七沢温泉の方にドライブに行ってこようかと思っています。
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