前回のツーリングではビーナスラインをちょっとだけかすっただけだったのと、天気もいまいちだったので、改めてビーナスラインに行ってきました。
- 全体のドライブプラン
- 八ヶ岳ズームラインから八ヶ岳エコーラインへ
- 紅葉の残る八ヶ岳エコーラインを走る
- 白樺湖に到着。素晴らしい天気!
- きみまち庵で蕎麦をいただく
- ビーナスライン:道路の概要
- ビーナスライン前半:最高の景色!
- ビーナスライン中盤:気持ちよい走りを楽しめる
- ビーナスライン後半:一気に天空へ駆け上がる!?
- 長野県道494号美ヶ原公園西内線、長野県道62号美ヶ原公園沖線で巣栗渓谷へ
- 長野県道62号美ヶ原公園沖線で美ヶ原自然保護センター方面へ
- 美ヶ原高原 思い出の丘で沈む夕日に見とれる
- 美ヶ原スカイラインを西へ。浅間温泉であったまる
- 帰路はひたすら中央道を激走
- 走行データ
全体のドライブプラン
今回のドライブではビーナスラインを走ることのみ決めていました。Google mapsによると霧ヶ峰のちょっと先の八島湿原から先は通行止めのようだったので、そこから引き返して蓼科でも走ろうかなと思っていました。
が、実際は通行できた(!)ので、もうひとつのビーナスラインとも呼ばれる美ヶ原公園沖線を走り、松本方面まで足を延ばしてきました。
今回はもうほとんど走るのみ!
(現在冬季閉鎖中の道路があるため、マップでその部分の経路の作成ができないようです。そのためビーナスライン後半のルートが表示されていません。春になったらルート図を更新します)
八ヶ岳ズームラインから八ヶ岳エコーラインへ
諏訪南インターチェンジを降りるとすぐに八ヶ岳ズームラインへ。その名の通り真正面に八ヶ岳を見ながら走る一本道です。八ヶ岳エコーラインや鉢巻道路へのアクセス路であるものの、なかなか景色が良く気持ちの良い道です。

紅葉の残る八ヶ岳エコーラインを走る
八ヶ岳エコーラインは正式名称を八ヶ岳西麓広域農道といいます。茅野市北山から諏訪郡富士見町を結ぶ16.2㎞の道。
3週間前にツーリングでここを通った時は稲穂が金色に輝いてきれいだったのですが、稲はすでに刈られていました。それでも、紅葉は残っていてきれいでした。

白樺湖に到着。素晴らしい天気!
大門街道を上って白樺湖に到着すると、山の上のこちらでも紅葉がまだ残っていました。


きみまち庵で蕎麦をいただく
一度行きたいといつも思っているお蕎麦屋さんはこの日も休み。
きみまち庵というお蕎麦屋さんに立ち寄ります。このあたりに来るとよく立ち寄るお蕎麦屋さん。この日はとろろそばをたのみました。たのんでから、「くるみ蕎麦も良かったな」と思ったり。
一年ぶりくらいにいただきましたが、美味でした!(すみません、蕎麦の食レポをする腕もなく)

さあ、ここからは快晴のビーナスラインを走ります。
ビーナスライン:道路の概要
ビーナスラインは、長野県の茅野市街と美ヶ原高原を結ぶ観光道路です。もともとは蓼科有料道路と霧ヶ峰有料道路を併せて呼ぶ名称として1968年に公募で決定したそうです(以下、Wikipediaを中心に再構成しました)。
旧蓼科有料道路は全長35.2㎞、茅野市街から蓼科湖を経由して白樺湖までの区間。1963年に蓼科湖まで部分開通、白樺湖までの全通は1967年。茅野市本町西からしばらくの区間は諏訪鉄山鉄道の廃線跡を転用して作られたそうです。1986年に無料開放されました。現在は国道299号、長野県道192号茅野停車場八子ヶ峰公園線と長野県道40号諏訪白樺湖小諸線で構成されています。
旧霧ヶ峰有料道路は全長39.9㎞で、白樺湖と美ヶ原高原を結ぶルートです。霧ヶ峰線(11.7㎞)、八島線(9.5㎞)、美ヶ原線(18.7㎞)から成っていました。1967年に霧ヶ峰線の一部が部分開通、途中環境への配慮から計画自体が変更され、全通は1981年でした。当時は全線走ると2,000円を超える有料道路でしたが、2002年に無料化されました。現在は長野県道194号霧ヶ峰東餅屋線と長野県道460号美ヶ原公園東餅屋線で構成されています。
ビーナスライン前半:最高の景色!
今回走るのはビーナスラインの旧霧ヶ峰有料道路部分。
周囲の草はもう枯れて冬の準備をしていました。ここから霧ヶ峰までの区間(旧霧ヶ峰線。長野県道40号諏訪白樺湖小諸線)は木々がほとんどない草原地帯で周囲が開け、ビーナスラインで最も景色が良い区間。
カーブは結構きつく、道幅もそれほどありません。空いている時に走ればけっこう運転の技量が必要な道という感じ。すべてのカーブで同じくらいの横Gになるように運転する、など目標を決めて運転するとけっこう練習にもなると思います。でも、日中は車が多く、かなりスピードも遅いため、のんびりと流す感じになります。

最初の立ち寄りは白樺湖展望台駐車場。見下ろすと白樺湖が見えます。あまり詳しくないのですが、奥に蓼科山が見えます。ところどころ紅葉が残っているようです。
車はひっきりなしにやってきますが、一瞬だけ私一人になったので写真を一枚(この日はカメラを忘れたので全部スマホです)。

それにしてもいい天気だなぁ。

車山高原を過ぎると今度は下り。景色の良いビーナスライン前半の中でも特に景色の良い区間です(個人的感想です)。道が蛇行しながら続いているのが見えます。
718ボクスターも軽快にコーナーを次々クリアしていきます。カーブの曲率がそれぞれ違うので、コーナー進入のスピードコントロールを意識しながら運転していると飽きることがありません。

少し走らせると霧ヶ峰富士見台。大きな駐車場です。富士山もよく見えます。本当にいい天気。

さらに走らせますが、交通量も多く走りはあまり楽しめません。眺望の良い駐車場も多いので各駅停車。
霧ケ峰高原ドライブイン手前の駐車場に止めます。ここは穴場。誰もいません。この前ツーリングできた時はどんより曇っていましたが、晴れると遮るものが何もなくて気持ち良いです。


ビーナスライン中盤:気持ちよい走りを楽しめる
霧ヶ峰を超えると、旧霧ヶ峰有料道路八島線(長野県道194号霧ヶ峰東餅屋線)に。徐々に白樺なども生える林の中を走るようになります。景色もガラッと変わります。
木々に囲まれ景色が遮られる分、走りは楽しいルート。アップダウンも適度でずっと標高1,600ⅿ台をキープしている感じ。ところどころ橋があり、その接合部にけっこう段差があるため気を使いながら走ります。

先ほども書いた通り、Google mapsでは八島湿原駐車場から先は通行止めになっていましたが、行ってみると何のことはない、普通に走れます。もう少し行くかな、と思い車を走らせます。八島湿原からは車も減少し、一瞬ですが快適に走れるタイミングがありました。ただ、カーブの緩やかなところはスピードが出過ぎるので注意。橋の接合部の段差、落ち葉も要注意。走らせた感じ、腹八分くらいの感じです。
道路は通行止めの気配なく、まだまだいけそうなので三峰茶屋方面に車を走らせます。
ビーナスライン後半:一気に天空へ駆け上がる!?
和田峠を越えると、旧霧ヶ峰有料道路美ヶ原線(長野県道460号美ヶ原公園東餅屋線)。道は一気に上り坂に変わります。途中登り切ったところに三峰茶屋という景勝スポットがあります。そこから登ったり下ったりして扉峠。
扉峠を越えると、落合まではワインディングが続きます。このあたりまでが走って楽しい道。
落合から先は一気にヘアピンだらけの山道になります。キャンピングカーが前にいるのでかなりゆっくり。標高1600ⅿから一気に登っていきます。美ヶ原高原の最高地点は1959ⅿなので相当な高地。
美ヶ原高原美術館前の駐車場に到着しました!
前に来たときは周辺を歩きましたが、今回は短期の滞在です。


長野県道494号美ヶ原公園西内線、長野県道62号美ヶ原公園沖線で巣栗渓谷へ
もしかしたら松本方面にも降りられるかも!?と思い、道を下っていきました。
ここからは長野県道494号美ヶ原公園西内線。美ヶ原高原から北側に向かって山を下り、長野県道62号美ヶ原公園沖線とぶつかった後は西に向かってしばらく共用区間が続き、武石峠の手前から再度分かれて鹿教湯温泉に向かう道。武石峠から北はここ数年、落石のため通行止めになっているようです。
あれ、白樺の木が増えてきた!?

ここは、白樺平という、文字通り白樺が群生しているところ。幻想的な風景です。そんなところがあるのは知らなかったので、びっくりしてカメラを回しました。

白樺平を過ぎると、紅葉の中を一気に下っていきます。

通行止めになることもなく、長野県道62号美ヶ原公園沖線まで出られました。県道62号の松本方面は通行止めかもと心配していましたが、そちらも大丈夫。やったー。
近くに巣栗渓谷という名の渓谷があったため小休止。紅葉がきれいでした。


巣栗渓谷を過ぎると、武石峠に向けて道は険しくなってきます。行き違いも相当苦労しました(そこそこ交通量があるようです)

長野県道62号美ヶ原公園沖線で美ヶ原自然保護センター方面へ
まさかここまで来られるとは思っていなかったのですが、通行止めはナシ。ぐるっと回って「もうひとつのビーナスライン」とも呼ばれる長野県道62号美ヶ原公園沖線の武石峠~うつくしテラスのルートまで来ることができました。
一度来たかった道です。
道路の概要
先ほどから走っている長野県道62号美ヶ原公園沖線。東は上田市腰越の武石口の国道152号との交点から武石峠を通って美ヶ原のうつくしテラスあたりまでの道。そのうち武石峠からうつくしテラスまでの約5.4㎞のルートが絶景です。
王ヶ頭へ向かって北からアプローチします。本当は前述の霧ヶ峰有料道路は王ヶ頭まで延びる予定でしたが、反対運動もあり車道の計画が中止され、現在の形になっています。

美ヶ原自然保護センター駐車場へ
視界が開け、最高の景色です!交通量も少なく、気持ち良く走ることができました。

気持ち良いワインディングを走ると、10分も走らずに美ヶ原自然保護センター駐車場に到着しました。
写真を何枚か撮りました。時刻は15:00過ぎ。少しずつ光が弱くなってきました。ゲンチアンブルーメタリックの車体がキラキラと輝いています。この色が一番美しく見える時間帯だと思っています。美しい!(親ばかです)

あれ、車の向きが変わってる?ついつい車を動かして、向きを変えて撮影してしまいました。


ガードレールの向こうには上田市街(たぶん)が見えます。みとれるほど景色が良く、もうずっとここにいたい気分でした。

そして718ボクスター GTS 4.0のこのフロントの姿。しっかりと足が大地を踏みしめています。美しいなぁ(うっ、語彙が足りない。)

美ヶ原高原 思い出の丘で沈む夕日に見とれる
少し王ヶ頭の方に向かってから車で戻ることにします。今日はどこで夕日を見ようか、なんて思っていたら近くに駐車場が。「思い出の丘」駐車場。ベタな名前だな。とりあえず行ってみようと思って上ってみると、何やらめちゃくちゃ景色の良い所。ほぼ360度見渡せます。とはいえ寒い。

日の入りまではあと35分。寒すぎて無理でしょ、とはいえ日の入り見たいかも。んー、見たい、やっぱり見る!
こんな景色をずっと独り占め。


日がどんどん傾いていきます。

山が赤く染まっていきます。





太陽が沈みました。暗闇がひたひたと迫ってきます。

ああ。寒い。
山を下ると車がシルエットだけになっていました。1時間前にあんなに光り輝いていたゲンチアンブルーが、もう黒にしか見えません。


木々も葉を落としています。冬ですね。
美ヶ原スカイラインを西へ。浅間温泉であったまる
武石峠に戻り、美鈴湖方面へ抜けます。武石峠から美鈴湖までは11.5㎞。この区間は林道ですが通称「美ヶ原スカイライン」と呼ばれているようです。この道も昔は有料道路だったのですね。2002年にこちらも無料開放されているようです。
が、どんどん暗くなっていきます。

走っているうちに真っ暗になりました。道を踏み外さないように慎重に運転します。
速く松本市にある浅間温泉に行きたい!
暗闇の中ゆっくりと走ると、松本市の明かりが見えてきました。ほどなく浅間温泉に到着。


ああ、気持ち良かった。
帰路はひたすら中央道を激走
18:30近くになってしまったので、とにかく急いで帰ろうと、中央道を激走しました。約3時間後、無事家に到着。
ビーナスライン通って松本まで抜けられるとは思っていなかったので、予想外のお腹いっぱいな旅になりました。個人的には夕日を見られたのが最高でした。
でも、こんな景色を見てしまうとどんな車で行っても楽しいな、と思ったのも事実でした。
走行データ
走行距離:558.3㎞
走行時間:9:23
平均燃費:11.7㎞/h
とにかくよく走ったという印象でしたが600㎞には届かず。くねくねの道が多かったからでしょうか。それでも9時間以上運転していたのですからけっこうストイックなドライブでした。










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