我が家に納車されたメルセデス・ベンツ GLB 200d 4Matic、納車から4週間たちましたが、早速やらかしてしまいました。

ことの顛末

やっちまった!

花火を見に行った息子を迎えに我が家のメルセデス・ベンツ GLBで暗闇の中高台の公園へ。

駐車場脇、進行方向左に息子を見つけ、その足元には20cm以上ありそうな高い縁石を発見。暗闇で良く見えないまま、息子との距離を見ながら時速1kmくらいで(まさに止まっては微妙に動かす、くらいの感じ)左にハンドルを切ると、

「ぐき、ぐぐぐぐ」というようなちょっと嫌な音が。樹脂が擦れた音とも違うし、アルミホイールを擦った時の音とも違う。いやだなぁと思い、1時間運転して帰路へ。

Google ストリートビューで問題の場所を見たところ(日中)

恐る恐る覗いてみる

クルマから降りて、恐る恐る音がしたところをみてみると。。

これがその写真(別の日の日中に撮影しています)。

メルセデス・ベンツ GLB、タイヤのサイドウォールを擦ってしまった

なんと、タイヤのサイドウォールを擦った以外、アルミホイールも含めて大丈夫でした。

よく見ると、下記の通り。

・フロントバンパーが少しすぼんでいて、タイヤの外側の下部を覆っていない。

・アルミホイールよりもタイヤのゴム部分が膨らんでいて、なかなかアルミホイールのリム部分を擦らないようになっている

GLBのタイヤとアルミホイールのリムの位置関係。リムがかなり内側に入っていてタイヤに守られていることがわかる

オフロード走行を意識したメルセデス・ベンツ GLBのこの設計のおかげで、フロントバンパーにキズをつけずに済んだのでした。

SUVのフロントバンパー形状に見るオフロード対応の強弱

SUVに乗っている方にとっては当たり前なのかもしれませんが、私がここで発見したのは、SUVには、オフロード対応の強弱によって、フロントバンパーの形状が3パターン程度あるということです。設計者に裏を取ったのではないので勝手な理論です。

それでは独自分類による3パターンを見ていきましょう。

ヘビーデューティーなオフローダー

どんなタイプか?

生粋のオフローダー。SUVというのがはばかられるほど硬派な車です。こうした車は、そもそもアプローチアングルを取るために、フロントバンパーがボディ下面まで覆うようにはできておらず、正面から見るとタイヤの下部はむき出しになっています。バンパーがボディと別体になっていて、何かあったときの交換時にもそこだけ交換すればいいようになっているものが多いように思います。

スズキ・ジムニー、トヨタ・ランドクルーザー 70、メルセデス・ベンツ G クラス、ランドローバー・ディフェンダーなど

メーカーホームページより(以下同)。ジムニーはタイヤがほとんど丸見え。
メルセデス・ベンツ Gクラス。こちらもバンパーはコンベンショナルなタイプで、地上から非常に高いところにある。また、万一の場合でもバンパーのみ交換すればよいようにできている
新世代のランドローバー・ディフェンダー。だいぶ乗用車っぽくなったが、タイヤ周りのクリアランスは相変わらず大きい

オフロードもオンロードも対応する、いまどきSUV

どんなタイプか?

基本はオンロードで普通に使えるようにできていながら、オフロードもそれなりにこなしてしまう器用なSUV。このタイプは、フロントバンパーの形状にも工夫がみられ、空気抵抗低減のためにタイヤを覆うように下の方まで伸びているものの、サイドの部分が少し切れていて、正面から見るとフロントバンパーがタイヤ外側の下部を覆っていない。

これによって、石などの障害物に当たるときにもまずタイヤが障害物に当たるようにできているのではないかと思います。

メルセデス・ベンツ GLB、ポルシェ マカン(!)、レクサス NX、日産 エクストレイルなどかなり多くの種類

ポルシェ マカン。非常にスポーティなルックスだがフロントバンパーのサイド下部は外側に張り出さずに下に行くにつれ内側に回り込んでいて、正面から見るとフロントタイヤの外側の一部が覗いていることがわかる。
日産 エクストレイル。フロントバンパーはポルシェマカンに似た形状。より上の方から下に行くにつれて内側に絞り込んでいる

基本オンロード向けのシティ派SUV

どんなタイプか?

車高を上げた乗用車的な見栄えのSUV。もっとも今日的なタイプ。このタイプは、フロントバンパーの形状も普通の乗用車と同じで、ほぼ完全にタイヤを覆うようにフロントバンパーが下の方と横方向に伸びています。

マツダ CX-8など、ほぼマツダブランドすべてのSUV。(トヨタハリアーやスバルフォレスターも近いが、下部は少しだけ内側にすぼんでいる。)ダイハツロッキー /トヨタライズ / スバルレックスのような、コンパクトなSUV。スバル クロストレックのような乗用車から派生したSUV。

マツダ CX-8。フロントフェンダーと一体化したバンパーは、下に向かって絞り込みがほとんどなく、乗用車的なワイドな踏ん張り感を出している

空力・デザインと走破性のトレードオフ

タイヤは路面に触れる唯一の部分ですが、タイヤには太さがあるため空気抵抗は大きく、各社燃費等のために風対策をしています。その筆頭がフロントバンパー。これでボディ下部全体を覆うことで空気の整流をしつつ、タイヤの前面投影面積を減らすわけですね。さらに、スポーツカーなどにはタイヤの前にフィンがついて空気を外側に逃がしたり、プリウスのようにそもそもタイヤを細くして空気抵抗を減らそうとしています。

ポルシェ 718ボクスターのフロントバンパー下部
ポルシェ 718ボクスターのフロントバンパー下部。整流フィンをつけて空気を外側に流している。余談だが、ポルシェはスポーツカーであってもフロントバンパー下部は内側に絞り込む形をしている

また、フロントバンパーの下部を末広がりにデザインすることで、ワイド&ローでどっしりした雰囲気が出せるため、シティ派SUVや、コンパクトなSUVではこのような末広がりのフロントバンパーのデザインになっているのだと思います。

ダイハツ ロッキー。フロントバンパー下部を末広がりにすることで5ナンバーながらどっしりした雰囲気を出している

しかし、一方フロントバンパーを下まで覆ってしまうと、アプローチアングルが小さくなったり、悪路ではいろいろなものに当たってバンパーに傷がついてしまう。

各車、おそらくそのトレードオフでデザインを工夫しているものと思われます。

まとめ

メルセデス・ベンツ GLBで縁石にタイヤを擦ってしまったがバンパーもアルミホイールも無傷だった、というところから勝手ながらSUVのフロントバンパーのデザインについて考察してみました。

もしかしたら本当かもしれないし、嘘かもしれない。

でも、こうした一部だけをみても、車というのは長年の蓄積をベースに、機能やデザインの間でのせめぎあい(どっちを取るかの戦い)があるんだなぁと感心します。

私はこれを発見してから、SUVのフロントバンパーにばかり凝視するようになってしまいました。でも、あまりやりすぎると不審者になってしまいますのでご注意ください。

本当、奥深いですよね、と妙なクルマ賛歌にすり替えられた今回の私の運転ミスでした。

はい、次からは気をつけます。


GLB 200d 4MATIC納車直後レビュー(前編)はこちら(走り中心。エンジン・走り・運転で気をつけること)

GLB 200d 4MATIC納車直後レビュー(後編)はこちら(安全運転支援、静粛性、乗り心地、燃費など)

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