2023年8月にわが家に納車されたメルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC、納車後約3週間で500㎞あまり走りました。走り、乗り心地、安全運転支援機能、使い勝手など、納車直後のレビューをお伝えします。前編では、エンジンや走りに焦点を当ててレビューします。

GLB 200d 4MATIC: 納車から今までの使用状況

納車から500㎞あまり。使用状況は下記の通りです。

長距離1回(横浜と伊豆の間の往復。5名乗車)

中距離2回(三浦半島往復(2名乗車)、東京への通勤(1名乗車))

短距離数回(妻の運転の練習1回(2名乗車)、子供の送り迎え)

納車当日の様子はこちら

GLB 200d 4MATIC: 運転席に座った感覚

まずはドアの開閉音。

乗り込んでドアを閉めると、「バスッ」という音とともにかっちりとドアが閉まります。このあたりはファミリーカークラスとは思えず、やっぱり良いなぁと思うところ。ドアの厚みはそこまであるようには見えませんが、サイドインパクトバーやドアビームに太いものが入っていそうな感じがします。

運転席に座ります。

メルセデス・ベンツ GLBのフロントシート

運転席に座った感覚は「普通」。ストレスのない着座位置と前方視界です。ただ、左斜め前はドアミラーの位置の影響でやや死角が大きい。メルセデス・ベンツの今のモデルで共通の不満点です。あとはボンネットがそれなりに高いため、左斜め前全体に死角が大きいのは仕方のないところ。

GLBの左斜め前の視界。SUVのパッケージング上仕方がないが、左斜め前の視界はやや死角が大きい

シートポジションは非常に調整幅が大きく、前後、座面高さに加えて座面前後の高さのバランスも調整できます。そして座面長まで変えられます。またランバーサポート(電動)もあります。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC のフロントシート
GLBの前席。座面の長さも変えられる

GLB 200d 4MATIC: 走りのファーストインプレッション

走りの感覚を中心に、フレッシュな感覚が残っている納車直後のレビューをお伝えします。

ステアリングフィール

ステアリングホイールの握り心地

まずステアリングホイールの感触から。今の車らしくステアリングホイールは太めではあるものの、センサーが入ってふかふか、という感じではなく芯を感じられる好ましいもの。(これはハンドル保持をトルクセンサーで感知しているから。次のマイナーチェンジで静電容量式センサーに変わるようなので、ステアリングホイールの触感は「ふかふか」になってしまうかもしれません。)

触感は適度なざらつきがあり、こちらも悪くありません。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC のコックピット
メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATICのコックピット

ステアリングの操舵フィール

ステアリングはクイックな部類。ワインディングでもハンドルを切る量は少なめ。最近のメルセデス・ベンツはボディ剛性の高さもあってステアリングの入力に対して正確なボディコントロールが可能なため(いわゆる、切ればきっただけ曲がる)、SUVにしてはかなりクイックなギアレシオになっているようです。

ステアリングフィールは低速域ではアシストが強く軽め(設定で重めにできる)、高速では適度な重さに。フィードバックはしっかりあり、アナログな感触が残っています

ステアリング中央付近の遊びは小さく、ファミリーカーとは思えない部類。大径のグリップタイヤを履いているにもかかわらず、中央付近のあいまいさがないのは、ステアリング全体の剛性が高いからだと思います。人によっては少し敏感すぎると感じるかもしれません。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATICのステアリングホイール
メルセデス・ベンツ GLBのステアリングホイール。(おいおい、ぶどうスカッシュおいたままだぜ)

足回り

それでは、GLB 200d 4MATICの足回りの印象に行ってみましょう。

走り始め、段差を乗り越えて道路に出るところで、サスペンションが縮む際に「ネトッ」というような、たっぷりとしたストロークとコシのあるダンパーが縮む感触が伝わってきて、思わずニンマリとしてしまいます。この味、好きだなぁ。

通常走行時の足回りの印象

足回りは電子制御ダンパーを装着していないこともあり、比較的あっさりしています。路面を舐めるような、いわゆる「高級感」を感じるような動きではありません。でも、後ほど「ワインディングの乗り味」のところで述べる通り全体に揺すられ感が少なく、フラットでストレスがありません。

GLB 200d 4MATIC(AMGライン装着車)のエクステリア。ボディカラーはマウンテングレー
GLB 200d 4MATIC(AMGライン装着車)のエクステリア。ボディカラーはマウンテングレー

コーナーリングの身のこなし

カーブの際のロールは、SUVにしては小さめ。今のボディコントロール技術は、SUVでもセダン並みにできるのですね。それくらい腰高感はありません。

一方、車の動きは比較的穏やか。ステアリングを切ってからの車の動きは「ああ、メルセデス・ベンツだなぁ」というもの。穏やかで動きに破綻が一切ない。安心感の固まり。

ブレーキのフィーリング

ブレーキも、普通です。片押しタイプで前ベンチレーテッドディスク、後ディスク。

AMGラインのディスクローターにはドリルドタイプが装着。これはたぶん見栄えのためでしょう。

踏力はそれほど必要としないものの、しっかり踏みごたえもありますし、最近のメルセデス・ベンツのアシストし過ぎの違和感もなく、ちょうどよい感じです。

ちなみに足回りついでに、ホイール締結はボルト式、5穴、P.C.D.は112㎜です。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC のフロントブレーキ
GLB 200d 4MATIC AMGラインのフロントブレーキ周り。キャリパーカバーがつく(2021年頃ランダムに装着されたりされなかったりと話題になった装備)。ローターはドリルドタイプ

足回り全般の印象

全体に、足回りもいたって普通でストレスを感じさせないところがメルセデス・ベンツのすごさだと思います

ちなみにGLB 200d 4MATICの車検証上の前後重量バランスは56.7:43.3(前前軸重1,060kg、後後軸重810kg、合計1,870kg)。FFベースの4WDとしてはちょうどよいバランスだと思います。

高速道路での印象

それでは、走行シーン別の走りをレビューします。

まずは高速道路。

GLB 200d 4MATICは、高速道路での走りも良くできた「安全に疲れずに遠くまで走れる」車、という印象。FFベースでホイールベースも2830㎜と長く、車高もミニバンほどは高くないため(1700㎜)非常に安定感があります。横風の際にも車の安定性を確保する「クロスウィンドアシスト」という制御技術も標準でついており、高速は「無敵」という感じ。

Aピラーが比較的立っている箱型でありながら、さすがは長年空力で世界をリードしてきたメルセデス・ベンツ、風切り音も小さいです。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC のサイドショット
メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC(AMGライン)のサイドショット。Aピラーは現代の車にしてはそこそこ立っている。それでも風切り音などは非常に少なく、優秀

特に風切り音の発生元になりやすいドアミラー付け根部分にも突起があり、音が発生しにくいようにしています。

GLBのドアミラーの突起
GLBのドアミラーの内側の突起

もちろん、アルミホイールの意匠も近年のAMGライン標準の、外周部に風の抵抗を低減するプレートが付いたタイプになっています。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC のアルミホイール
GLB AMGラインのアルミホイール。ホイール外周にプレートがついている。

ワインディングでの乗り味

振動が少ない

ワインディングでは、この車の走りの良さが光りました。

といっても家族全員を乗せて箱根を(走るためではなく移動のため)走っているだけなのですが、揺すられることの少なさが印象的でした。

特に、上下方向は段差を乗り越えたときの収束が速く、ストロークがたっぷりあるのにすぐに動きが収まる点が印象的。これは同乗者の酔いにくさにつながっていると思いました。ダンパーの初期応答がすごくいい感じです。また、特に伸び側の減衰力が高く、段差で一度縮んだサスペンションが戻ろうとするのを抑え込んでいる感じ。そのため、段差でも「バスッ」と一発で揺れが収まり、不快な揺れを残さない点はとても気持ち良いです。

横方向、前後方向の揺れも非常に少ない。

カーブの不整路でも横方向はゆらゆら煽られるような動きがなく、非常にフラットです。そもそもサスペンションの横剛性が高く、変形量が少ないように思います。

ブレーキング時のノーズダイブも、加速時のスクウォート(リアサスが沈み込んでフロントが浮き上がる動き)も少ない。また、上り坂、下り坂ともに操舵フィールの変化量が少なく、いつも同じ感覚で運転できます。

特に前後方向の動きに関してはFFモデルはやや違う印象だったので、四輪駆動の恩恵もあるとは思いますが、このように常に安定したボディの動きをするのは、基本的にはボディ剛性の高さとサスペンションチューニングのおかげだと思います。

結果として車の動きが安定していて読みやすく、運転者にとっては運転が楽、同乗者にとっては乗り心地の良さや酔い難さに繋がっていそうです

シートも振動の少なさに貢献

もうひとつ、シートの形状が良いようで、腰骨の上あたり(仙骨というらしい)がしっかり固定されている関係で、上半身が安定します。そのため、荒れたところやカーブでも上半身がブレにくく、結果運転者にとっては疲労の少なさ、同乗者にとっては酔いにくさにつながっていると感じました。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4Maticのフロントシート
GLBの、腰のあたりの収まりが良く、揺れが少ないシート

その他、4輪がしっかり踏ん張ってくれている感じがあり、腰高感が非常に少なかったというのが印象的でした。(非常に低い速度域なのでその前提でのインプレッションです)

AWD(四輪駆動)の効果

GLB 200d 4MATICは名前の通り四輪駆動。通常FFで走り、必要に応じて前後最大50:50まて後輪に駆動配分する方式です。

四輪駆動状態になるタイミング

実際にはどんなときに後輪に駆動配分するのでしょうか?

駆動配分はモニターに映し出すことができます。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC のメーター
GLBのメーター。4輪の駆動配分を表示するモード。後輪への駆動配分も頻繁に行っているようです

見ていると、通常巡航時は100%前輪にトルク配分しています。

一方走り出し、交差点右左折後の加速、上り坂、カーブでの加速などでは積極的に後輪にも駆動配分しているようでした。オフロードモード以外では50:50に配分することはほとんど見られませんが、60:40くらいまでは配分しているケースも良く見られました。

メルセデス・ベンツではトルクオンデマンド方式と呼んでいる、いわゆる駆動輪(GLBでは前輪)のスリップを検知したら残りの車輪に駆動を伝達する方式ですが、現在はセンサー等を多用し、トルク変動を少しでも検知するとすぐに四輪駆動状態になるようで、いわゆる「なんちゃって」というレベルではないようです(ちなみに、オフロードモードでは50:50の駆動配分に固定することも可能)。

4MATICの乗り味(FFとの比較)

通常はFFと変わらず、コーナー出口の加速は安定感が増す(後輪で蹴り出す感覚がある)、ということは実感できました。車重もある車なので、一般的な走行シーンでも正直FFとの差はけっこうあります(GLB 200dとGLB 200d 4MATICの比較)。

まだ雨天時の走行、一人乗りでのワインディングなどは試せていないので、こちらはゆくゆくレビューできればと思います。

GLB 200d 4MATIC: エンジンのファーストインプレッション

この車の性格を最も表しているのはこのディーゼルエンジンだと思います。ああ、この車、やっぱりメルセデス・ベンツだわぁと思った一番の部分かも。

加速フィール

GLB 200d 4MATICに搭載されるのは654型、1.9L直列4気筒ディーゼルターボエンジン。

GLB 200dのエンジンスペック

スペックをみると150PS / 3,400~4,400rpm、最大トルク320Nm / 1,400~3,200rpm。

そう、ディーゼルエンジンとしてはすごく普通です。車重が1,870kgあると、かなりトロいのでは、と想像してしまいます。

(ちなみに0-100km/h加速は9.3秒。パワーウェイトレシオのことを考えれば悪くない数字。トランスミッションの変速速度に助けられているようです)

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4Maticの654型1.9L直列4気筒ディーゼルターボエンジン
GLB 200d 4MATCに搭載される654型1.9L直列4気筒ディーゼルターボエンジン

走ってみると

それが、走ってみると全然違う。

ギアの設定と燃料噴射プログラムのせいもあり、出だしはけっこう渋く、「遅い」という感じがあります。

しかし、10㎞/hを超えるあたりから、本当にこのスペックかと思うような動きをします。ピークトルクが320Nmあるので当然ですが、力強い。

エンジンは低回転ではディーゼルエンジンらしいカラカラ音がするものの(振動は小さい)、1500回転も回ってくるととてものびやかに、それもターボのブーストの段付きも感じさせずに4000回転超までするっと回ります。スピードが乗ってきてもディーゼル特有の頭打ち感が少なく、気持ちよく車速を増していきます。

200dのエンジンの真価

・・・とこう書いているものの、私が言いたいのは、すごい力強い、とか意外にスポーティだ、ということではなく、必要な時に、ちょうどいいくらいの出力で、エンジンが非常に実直に仕事をしてくれる、というところです。

トルクの出方が絶妙でコントロールしやすく、むしろこれくらいパワーは控えめの方が、長時間乗ったときに疲れないのではと思わされます。

試乗したらきっと「なんだディーゼルターボなのに平凡だな」と思うでしょうが、長く乗るとこのトルク変動の穏やかさとそれによるドライバビリティの高さに、「ホント疲れないなぁ」と感じることと思います。

アクセルレスポンス

もうひとつの特徴は、アクセルレスポンス。ディーゼルターボはターボのブーストによって急激にトルクを立ち上がらせますが、そこまでに若干のラグが発生します。しかしGLB 200d 4MATICに搭載されるディーゼルターボは非常にツキが良く、これもドライバビリティの高さにつながっています。

ターボはレスポンス重視

ターボはほぼ全域に渡ってブーストしています。この点は、私が乗っていたポルシェ 718ボクスターとは大きく違うところ。ハイパワー、ハイプレッシャーターボでは通常はブースト圧がゼロ、つまり自然吸気エンジンとして走っている領域が思いの外多い。が、このエンジンは常にブーストがかかっています。すべてをレスポンスに振り分けた感じで、どこからでもすぐ加速体制に入ります

GLBのセンターディスプレイ。エンジン出力・トルクもモニターできる。右下はターボブースト計

おそらく小径のタービンにして、ピークパワーを犠牲にしてもレスポンスを優先しているのでしょう。

誰でもスムーズに、過不足なく走れる、そんな特性です。

安全に、疲れずに、遠くまで

GLB 200d 4MATIC全体に通じるのは、何もかもがちょうどよいくらいにできていて、別に感動もしなければストレスにもならない、気づいたら長い距離乗っているのに疲れていない、というところです。

私は40年以上前に設計されたメルセデス・ベンツのW126(2代目Sクラス)にも乗っていますが、それと比べると設計年度も車格も駆動方式も何もかも違うのに、「安全に疲れずに遠くまで走れる」というところは何も変わってないじゃん!と思えるのです。

「安全に疲れずに遠くまで走れる」のがこの車の真骨頂であり、その象徴がこのエンジンだと思いました。

私のメルセデス・ベンツ W126(300SE)の紹介はこちら

GLB 200d 4MATIC: DCTはどう?

メルセデス・ベンツ GLBにはトランスミッションとしてDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が採用されています。(GLB 200d 4MATICは8速、180は7速。)普通のトルコン式オートマティック(AT)と比べてどうでしょうか?

メルセデス・ベンツ GLBに搭載されるDCT。200d 4MATICには8速のものが搭載される

DCTのフィーリングは?

DCTの癖と気をつけた方が良いポイントについては後のセクションをご覧ください。

まず、よく言われる低速でのギクシャク感。これはほとんど感じられません。

変速ショックは、基本的にほとんど感じないかなと思います。

変速スピードは、まぁまぁといったところ。たとえば日産 GT-Rやポルシェに搭載されるDCTのような超絶な変速スピードではなく、多少機械を傷めないためのマージンを取っている感じです。GLBのDCT採用理由は主に燃費改善なので、そこまでトランスミッションを傷める設定にはなっていないのだと思います。そんなこんなで、オートモードで走っている限り、トルコン式ATとの違いをそう感じることはないと思います。

DCTの耐久性や信頼性は大丈夫?

DCTの耐久性については昔ホンダ フィットに搭載されていた乾式クラッチでの故障が良く報じられていたため大丈夫?と聞かれることが多いです。

が、メルセデス・ベンツに搭載されるのは湿式多版方式という、ポルシェやアウディ(フォルクスワーゲンはコストダウンのため湿式から乾式に移行したが、大量のリコールを発生させています)でも長年採用されている方式です。こちらについては特に気にしなくてよいかと思います。今までポルシェのDCT(PDKという)にも乗ってきていますが、特に問題が起きたことはありません。

(余談)CarMe:フォルクスワーゲンの乾式7速DSGと湿式6速DSGは何が違うのか?

GLB 200d 4MATIC: 取り回しは?

ボディサイズは全長4635㎜(AMGライン4645㎜)×全幅1835㎜(1845㎜)×全高1700㎜。7人乗りのSUVにしてはコンパクトで、特に全幅が1850㎜を切っているところはポイント。最小回転半径は5.5ⅿと小回り性能も悪くありません。

実際SUVに乗り慣れていない私からすると、ボンネットの高さ、長さがそこそこあるため左斜め前の視界は今一つで、そこが一番神経を使うところ。やはり360°カメラシステムなど、電子デバイスの助けを借りたくなります。(ただし、暗いところでは側面は機能しません)

メルセデス・ベンツ GLBの360°カメラシステムのビュー
GLBの360°カメラシステムのビュー。縁石に幅寄せするときには重宝するかもしれません

ただ、ミニバンに比べると運転席がやや後方に位置することから、内輪差についてはあまり気を使わなくてもよいと実感。また、小回り性能はメルセデス・ベンツらしく十分に良く、ストレスを感じることはほぼないと思います。

妻の運転練習に付き合って気づいたこと

前編の最後は、妻の運転練習に付き合って気づいたことをまとめておきます。

運転が好きではない妻も運転しなくてはならないため、伊豆の農道で15分くらい練習走行をしました。その際に気づいたことです。

コラムシフトの誤操作に注意が必要

メルセデス・ベンツのシフトレバーの多くの車にはATのシフトレバーがコンソールにはなく、ハンドルの右側、普通の国産車であればウィンカーレバーより少し上方の場所にコラムシフトとしてついています。大昔のクルマみたいです。

たいていの人はこれで面食らうようで、一応我が家の新車にも、とても色気のないステッカーが貼られています。「!セレクターレバー」。びっくりしますがな。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4Maticのハンドルの右奥についているシフトレバー
ハンドルの右奥についているシフトレバー。「セレクターレバー」だと注意喚起のシールが貼られているが、普通は見ない

最近まで国産車(日産セレナ)に乗っていた妻は、最初の2回、方向指示器を出そうとして間違えてこのレバーを触っていました。そして発進しようとしたら進まない!あれっと思ったらニュートラルに入っていた、という話です。(ダシにしてごめんね)

右折なら大丈夫なのですが、左折の時に過ってこのレバーを操作するとニュートラルに入ってしまうので注意が必要です。(フェールセーフが働きバックには入らないようになっているようでした)。

※ちなみに、慣れるとこれ使いやすいです。パドルシフトと同じような感じで、ハンドルの近くですべてのギア操作ができるのは理にかなっていると言えばかなっていますね。

DCTの癖に戸惑うかもしれない

この車のトランスミッションはデュアルクラッチトランスミッション(DCT)、クラッチと変速を自動化したマニュアルトランスミッションです。もちろんAT限定免許でも運転は可能です。

メルセデス・ベンツ GLB 200d 4Maticのトランスミッション(DCT)
GLBのトランスミッション。200d 4MATICには8速DCTが設定される

DCTの癖(1):クリープ現象がない

私はマニュアル、DCTにも乗り慣れているので気にもしなかったのですが、妻はちょっとした上り坂(斜度5度未満)から発進しようとして車がずり落ち、慌ててました(もちろん後続車はないようなところで練習しています)。DCTにも弱いながら勝手に前に進む現象があるのですが(MTの半クラッチと同じ。私のポルシェ718ボクスターもそこそこあります)、GLBはこの力が弱く、慣れてないとびっくりするみたいです。

特にヒルホールドアシストが作動しない5度未満の緩やかな坂道での発進は、慣れるまでは気をつけた方が良さそうです。(もちろん自分でブレーキを踏み込んでオートブレーキホールドにしてしまえばいいのですが、いろいろ新しいことを詰め込むと混乱してしまうので。。)

DCTの癖(2):1速の走り出しは渋

あとは1速の出だしの渋さ。メルセデス・ベンツは、伝統的に走り出しに車がガバッと動かないようなセッティングをしています(昔はオートマも2速発進でした!)。アクセル早開きの特性を持った車(国産車に多い)に乗り慣れていると、GLBの出だしは逆にギクシャクするかも。スムーズに走れるまで、少し慣れが必要かもしれません。


GLB 200d 4MATICの納車直後レビュー後編では、乗り心地、静粛性、安全運転支援システム、使い勝手のファーストインプレッションをお届けします。

(後編に続きます)

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