ポルシェ 718シリーズのモデル展開と電動化への道(ポルシェ 718シリーズはどこへ?(4))から続く
振り返ればポルシェ 911と違い、1993年のコンセプトモデル誕生からこれまで、いろいろと紆余曲折しながらモデルチェンジしてきたポルシェ ボクスター / ケイマン。
ボクスター / ケイマンのこれまでの変遷とこれからの行方を、販売台数の推移等を手掛かりに読み解いていこうというこのシリーズ。
いよいよ最終回、5回目はポルシェ 718シリーズ(ボクスター / ケイマン)のフルモデルチェンジ、電動化する次期型(ポルシェ 718ボクスター EV / 718ケイマン EV)についてわかっていることをまとめてみました。
追記:次期型ボクスターに内燃機関バージョンが出るかも?
(2024年11月25日追記)
2025年の中頃には次期型ボクスター、ケイマンが出ると言われていますが、このうち「ボクスター」に内燃機関モデルが出るかも、という記事が出ていました(ケイマンについては記載なし)。
ポルシェがEV計画を大幅に修正? 次期型「ボクスター」にICE導入の可能性が浮上【スクープ!】
私は記者ではないので真偽のほどはわからないのですが(ポルシェからの公式アナウンスはまだありません)、もしかするとこの記事のように、ポルシェはEV計画を大幅に修正しようとしているのかもしれません。
ただ、この記事にも書いてあるように、当初のボクスター、ケイマン次期型はBEV専用車種として計画されていたとなると、プラットフォームはBEV用を採用することになっていたはず。
これに変更を加えるとなると、もしかするとBEV用のプラットフォーム自体を見直しし、BEVもICE(Internal combustion engine=内燃機関)も展開できるようなものに変更するのかもしれません。でもそんなことをしたら数年かかってしまいそう。
(ただ、元々次期ボクスター・ケイマンにBEV専用プラットフォーム「PPE」を使うのか使わないのかは明らかにされていませんでした。また、内燃機関モデルも併売されると言われていたりと情報は錯そうしていました。ですので、じつはポルシェは水面下でいろんなシナリオを考えて進めてきたのでは、という気もします。笑)
ひところトヨタはICE用を少し変えてBEVのプラットフォームを作ろうとしていたようです。ただ、それだとコスト競争力があまりになさすぎるので一からBEV専用プラットフォームを作ることを決めたそう(2023年)。が、今回の動きはもしかするとそれとは逆の流れでしょうか?
ポルシェの親会社であるVWも、BEVの不振でリストラクチャリングを余儀なくされている中、グループ全体でのBEVとICEの共存のさせ方については大きな見直しが入っても仕方なさそうです。
だんだん、どんな形でリリースされるかわからなくなってきましたね。。
718シリーズ(ボクスター / ケイマン)はフルモデルチェンジで電動化することが決定している
前回見てきたように、ポルシェは、2022年2月に「本社工場の(EVに最適化した生産をするための)改造に5億ユーロの投資を行い、EVとしての718シリーズを生産する」ことを明らかにしています。これは、2021年にEUでの「2035年ガソリン車禁止」方針が発表されたことを受けてのものだと考えられます。
このように718シリーズは、フルモデルチェンジでBEV(Battery Electric Vehicle)になることが決定しています。登場は2025年頃と言われています。
ポルシェ、電気自動車「718」の生産に向け本社工場を改造(ユーロカー・インフォ)
ついに本社工場の改修が始まった!
2023年11月16日には、本社工場(ツッフェンハウゼン工場)の改修に着手するというプレスリリースが出ています。投資額は2億5000万ユーロ。あれ?減っている?
Porsche upgrades Zuffenhausen production plant for the future(ポルシェによるプレスリリース。英語)
今回新たに分かったのは、タイカン用にすでに導入されているAGV(automated guided vehicles)と呼ばれる無人搬送機を使って従来の組み立てラインを「Flexiline」に置き換えることで、ガソリン車とEVの混流生産が可能になること。



何のことやらと思ったら、1台1台を無人の搬送機に載せて、それを移動させながら組み立てていくというもののようですね。
気になるのは、工場拡張・改修の規模が小さくなっているように見えること。また、ガソリン車との混流生産を可能にするなど、全面EVシフトというニュアンスが減ってきていること。
2023年3月に起こった、ヨーロッパにおける「2035年EV以外全面禁止方針」の部分撤回は、けっこうな勢いで各企業の方針転換を引き起こしているのかもしれません。
このあたりの規制概要については、前回(ポルシェ 718シリーズのモデル展開と電動化への道(ポルシェ 718シリーズはどこへ?(4)))まとめています。
718 ボクスター EV / 718 ケイマン EVの原型(1):ミッションR
ミッションRの概要
さて、ここからは718ボクスター / ケイマンの次期型(新型)についてみていきたいと思います。
718 ボクスター EV / 718 ケイマン EVのスペックがまだ明らかになっていない中で、今までのコンセプトカーを見ていくことで、新型車の手掛かりにしていきたいと思います。


ポルシェ ミッションRコンセプトは、2021年9月6日にミュンヘンモーターショー「IAA MOBILITY 2021」で発表されたモデルです。もともとカスタマーモータースポーツのコンセプトモデルとして発表されているため、今のモデルでいうと、GT4カテゴリの718ケイマン GT4 RS クラブスポーツ(CS)の後継に当たるような位置づけだと思います。
予選モードで最高出力800kW / 1,088PSを発生(レースモードでは500kW / 680PS)を発生。それを2つのモーターで前後輪を駆動するというものです。フロントが最大320kW / 453PS、リアが最大480kW / 653PS。これにより0-100km/h加速を2.5秒でこなし、最高速度も300㎞/hオーバーとのこと。
充電は900Vの急速充電で15分で5%の状態から80%まで充電。最大340kWでの急速充電が可能だそう。
ボディサイズは全長4,326mm、全幅1,990mm、全高1,190mm。ホイールベースは2,560mm。現行の718ケイマンに比べると短く、かなり幅が広く、低い。またホイールベースも85mmほど伸びています。
重量は約1,500kgとのことで、予想外に軽い。バッテリーをそれほど多くは積んでいないと思われます。


ミッションRから見えてくるもの
GT4マシンである718ケイマン GT4 RS CSは、市販車の718ケイマン GT4 RSと同じパワーユニットを積んでいて、ピークパワーは368kW / 500PS。
それと比べると、EV化によって重くなる分パワーを大幅に上積みして速さを稼ぐ方向なのでしょう。また、ハイパワーを安全に路面に伝えるためには二輪駆動では厳しいこと、EV化によって2モーターによる四輪駆動も作りやすくなることから、四輪駆動化を選んでいるのだと思います。
EV化する新型718ボクスター /718ケイマンも、現行型よりもパワーアップし、後輪駆動バージョンと四輪駆動バージョンが用意される可能性が高そうです。


718 ボクスター EV / 718 ケイマン EVの原型(2):718ケイマン GT4 e パフォーマンス
718ケイマン GT4 e パフォーマンスの概要
続いて発表されたモデルが718ケイマン GT4 e パフォーマンス。2022年5月16日に発表されました。EVのレーシングカーがサーキットで機能することを証明するためのテストカーとして開発されたようです。

この車は、718ケイマン GT4 クラブスポーツのシャシーに、ミッションRのEVコンポーネントを載せたもの。つまり、ガソリン車のシャシーにバッテリーやモーターを移植するというなかなか面白いもの。80kWhの容量を持つバッテリーをフロントコンパートメント、助手席の足元、リヤに3分割して搭載しているそう。
大部分のコンポーネントはミッションRのものを使っているため、スペック的にもミッションRと似ているようです。たとえば予選モードで最高出力800kW / 1,088PSを発生するところはミッションRと同じ。レースモードでは450kW / 612PSで30分程度走れるとのことです。充電機構もミッションRと同じようです。

718ケイマン GT4 e パフォーマンスから見えてくるもの
驚くのは、(ミッションRもそうですが)このモンスターマシンの重量が1,600kgくらいに抑えられていること。現行の718ケイマン GT4 RS CSより200kg重いですが、バッテリーを考えたら重量増は最小限。
市販化される718ボクスター EV / 718ケイマン EVについても、どうやらこれくらいの重量に抑えることを目指して開発が進められている模様。現状のリチウムイオン電池ではどうしても重くなるので、航続距離と重量のトレードオフがある場合は、重量(軽さ)を取る、ということなのでしょう。これは面白そうです!

GT4 e-Performance(ポルシェモータースポーツ)
先日行われたポルシェ・エクスペリエンス・センター東京(PEC東京)での同乗デモ走行の記事(モータージャーナリストの世良耕太氏)へのリンクも掲載しておきます。
「ポルシェは電動カスタマーレーシングの実現に向けて“本気”」/718ケイマンGT4 e-パフォーマンスを深掘り(auto sport web)

フルモデルチェンジ版、718 ボクスター EV / 718 ケイマン EVはどんな車?
次期718 ボクスター / ケイマン、ガソリンモデルとの併売は本当なのか?
先ほどのポルシェによる本社工場改修のプレスリリースを見ると、非常に気になる文言があります。
In the future, the electric sports cars in the next 718 generation will be produced on the traditional assembly line for the two-door Porsche sports cars – and this alongside the models with a boxer engine.
「電動スポーツカーとなる718の次世代モデルは、ボクサーエンジンを搭載したモデルと並行して、2ドアのポルシェスポーツカー用の従来の組み立てラインで生産される」と読めますよね?(私の英語力には自信がありません)
それ、超うれしいような。
これも2025年7月から導入が予定されている排ガス規制、Euro7の規制値(CO排出量)がかなり緩和された(2023年9月25日)ことと関係しているのでしょうか。
騒音規制においても、導入が延期されているフェーズ3については、内燃機関の問題よりもタイヤの問題が大きいようですので(つまり、騒音規制そのものは内燃機関の車の存続とはあまり関係なくなってきている)、内燃機関の車が生き残る道が一気にひらけてきたのかもしれません。
このように次期型718ボクスター /718ケイマンはガソリン車とEVの二本立てになる可能性が高いようです。
スパイショットを見てみると(ただし画像なし!)
やっと本題の、フルモデルチェンジ版次期型718ボクスター EV / 718ケイマン EVの話です。
最近はスパイショットも上がっている次期型718のEVですが、今のところ詳細のスペックやデザインは明らかになっていません。ただ、開発車両のスパイショットはかなり出回っているようです。今のところ718ケイマン EVのスパイショットは確認されていないようで、スパイショットはすべて718ボクスター EVのみです。
見た感じはボクスターのプロポーションそのもの。ライトの形状はタイカンなどにも採用されている、新世代のポルシェらしいもの。
スパイショットはいろいろなサイトに出ていますのでそちらをご覧ください。
Pure-electric Porsche 718 Boxster spied testing again – pictures(Auto Express)
718 ボクスター EV / 718 ケイマン EVはこんな車!?
これまでにアメリカを中心にいろいろな雑誌に書かれていることを総合すると、下記のようなことが書かれていました。
・これまで通り、オープントップのボクスターとクローズドボディのケイマンがある
・価格はだいたい$80,000-85,000(日本円で12,000,000-12,750,000円)くらいから。現在アメリカでは$72,050がベースの価格なので、だいたい10%~15%値上がり(註:ホントにそんなもので収まるのかなあ)
・マカン EVが出た後に発売される。2025年のどこかではないか?
・タイカンなどと同様に、800Vの急速充電(最大270kWh)に対応。航続距離は最低400㎞(250マイル)
・ベースモデルは座席の後ろにモーターを積みリア駆動するが、ハイパフォーマンスバージョン(GTS)は2つ以上のモーターを積み、四輪駆動になるのでは?また、バッテリー容量はリア駆動と四輪駆動で異なったものになるかもしれない(註:後述しますが、バッテリー搭載位置は謎です)
・ガソリンモデルも併売される!(2023年11月16日のポルシェによるプレスリリースによる)
アウディとの共同開発「プレミアムプラットフォームエレクトリック」(PPE)
PPEって何?
次期型718 ボクスター / ケイマンには、アウディと共同開発された「プレミアムプラットフォームエレクリック(PPE)」が使用されると発表されています。


わお、のっぺりしてる!!
PPE自体はすでに2018年3月には発表されています。
ポルシェは、既存モデルの電動化を行う際に「内燃機関用のプラットフォームはキャリーオーバーしない」ことを決めていて、フル電動モデルはEVに最適化されたプラットフォームになるようです。
Porsche fine-tunes E-Performance for future series models(ポルシェ)
SUVもスポーツカーも同じプラットフォームで作られる!
PPEを使用した最初の市販車はアウディ Q-6 e-tronになるようです。(タイカンはJ1という、異なるプラットフォームを使用している)

2024年発売予定のマカンもこれに続くとのこと。SUVもスポーツカーも同じプラットフォームの上に構成されるということですね。
モーターの位置も前にしたり、後ろにしたりとフレキシブルにできるそうです。EVになるとエンジンを載せる必要がないので、プラットフォームというのは板みたいなものになって、駆動部を自由に配置する、そんなイメージ。
ただ、このプラットフォーム、読んだ限りではバッテリーを床下に積む「スケートボード型」とのこと。それは、写真を見てもわかりますね。
一方、718ボクスター EV / 718ケイマン EVではスポーツカーらしい低い車高を実現するために座席の後ろ、つまりミッドシップの位置にバッテリーを積むかも、という話もありました。そのため、718のプロトタイプでは「「eコア(e-core)」と呼ばれる斬新なバッテリーレイアウトを採用」したという話までありました(詳細下記)。
次期ポルシェ・ボクスター 電動化されたプロトタイプ発見 3年以内に発売か(AUTOCAR JAPAN)
ということなので、最終的にバッテリーのレイアウトがどのようになるかはいまだに謎です。
ますます深まるプラットフォームの謎
(※2023年11月21日追記しました。)
もし先ほどのプレスリリースのように、次期型718シリーズがEVとガソリン車と併売になるとすると、プラットフォームはPPEではなく、少しの改造でEVとガソリンどれでも載せられる過渡期的なものになるのかもしれません。たとえば、現行718のプラットフォームを少し改修して使うとか。
もしそうだとすると、(718ケイマン GT4クラブスポーツのシャシーに電動化ユニットを押し込んで作った)718ケイマン GT4 e パフォーマンスは、じつはそのまま次期型718ボクスター EV / 718ケイマン EVのスタディだったとか!?
素人考えで申し訳ございませんが、何やらスゴイ面白いことになってきた気がします。変革期にしか出てこないユニークな車になりそうですね。
フォルクスワーゲンの「SSPプラットフォーム」は間に合わない
フォルクスワーゲン(VW)グループでは現在MEBというEV専用プラットフォームを使っていますが(ID.4がこのプラットフォームを使用)、2026年頃には新しいEV専用プラットフォームである「スケーラブル・システムズ・プラットフォーム(SSP)」に刷新する、と発表していました。(その後開発遅れやCEOの交代もあり紆余曲折)
主眼は、バッテリーセルをはじめとするアーキテクチャの標準化・共用化によりスケールメリットをだしてコストを削減すること。
VWグループ、次世代EVプラットフォーム「SSP」 最大1700馬力に対応 2026年導入(AUTOCAR JAPAN)
Strategy (Volkswagen Group)
このSSP、ゆくゆくはVWグループ全体に展開されるとのこと。その過程で、前述のPPEもこれに統合されるようです。SSPを使ってアウディ TTやアウディ R8の復活、ということも計画されている模様です。

しかし、718ボクスター EV / 718ケイマン EVは一足先にEV化するため、SSPは間に合いません。SSPを使った718ボクスター EV / 718ケイマン EVは次の次のモデル、ということになりそうですね。その時は、アウディTTと兄弟車になったりして。
VWグループの全固体電池への取り組み
ちょっと話は変わって、ここからはEVスポーツカーの今後、みたいな話です。
スポーツカーにとって、EV化の最大の課題は重量増です。その重量増の大半はバッテリー(電池)です。現在のリチウムイオン電池のエネルギー密度だと、必要な航続距離を確保するためにはどうしてもガソリン車よりも相当重くなってしまいます。今販売されているEVは常識的な航続距離を達成させようと、だいたい400-500kgくらいの電池を積んでいるようです。
この観点から、ゲームチェンジャーとして期待されるのが全固体電池です(もちろん全固体電池のメリットは安全性や耐久性・急速充電できるなど別の特性の方がクローズアップされています)。全固体電池はリチウムイオン電池に比べエネルギー密度が高いため、同じ航続距離を達成させるのであれば大幅な軽量化が可能だからです。
価格がネックであるものの、価格帯の高いスポーツカーを手掛けるポルシェにとっては非常に魅力的な技術だと思います。
VWグループでは、全固体電池の研究開発を行うアメリカのベンチャー QuantumScapeに3億米ドル(450億円)以上の出資をしています。この電池がすごいらしく、、、素人の私にはなかなかわからないのですが、VWグループとしてもこの技術にはかなりの期待をしていることは間違いありません。

ガソリン車と同じくらい軽いEVスポーツカーが実現できたら、と思うとちょっとワクワクしますね。
VWグループのギガキャスティングへの取り組み
最近自動車製造に関する話題と言えばこれ、というほどよく聞くのがギガキャスティング。テスラが始めたと言われています。要は、車をダイカストのミニカーみたいに作ってしまおう、みたいな話。具体的には、巨大なアルミダイカスト(鋳造)機械を導入して、溶かしたアルミ合金を型に流し込んで大きな部品を一体成型してしまおう、というものだと私は理解しています。

VWもウォルフスブルク付近に建設する新工場に巨大なアルミダイカスト機械を導入して、「自動車のシャシーの半分近くを占めるような規模の部品をつくる」(日本経済新聞)そうです。
これはどちらかというと生産改革の話で、一つの型で大部分を作ってしまうということは、車種ごとに細かい違いを出せなくなるというデメリットもあります。
高額な価格帯の車にはあまり馴染まないのかもしれませんが、今後自動車製造がこの方向に向かっていることはおそらく間違いないので、その中でどう「高級車」を作っていくのか興味深いなぁと思っています。
ポルシェが将来すべての車種をBEVにするかはわからない
ここまで、718 ボクスター EV / 718ケイマン EVの動向を見てきました。すでにマカン、カイエンのEV化は発表されていて、ポルシェとしても電動化はどんどん進んでいくのだと思いますが、すべての車種がBEVになるかはわかりません。
前回見たように、欧州議会は2023年3月25日、土壇場になって「ガソリン車の販売を2035年以降に禁止する方針を転換し、条件付きで認める」ことを明らかにしています。その条件とは、二酸化炭素と水素を合成して作る液体燃料「e-fuel」(イーフューエル)のみを使用する車両は販売できるようにする、というもの。
そのE-Fuelに関しては、アウディが始めたチリでのE-Fuel事業を引き継ぎ、2022年からは世界初の大規模な商用プラントを立ち上げ、量産に向けた取り組みを進めているようです。

【海外技術情報】e-fuelを復習しよう。ポルシェの取り組み。
現状、ポルシェはこの両にらみ作戦のようです。
もしかしたら911は、e-fuelによる内燃機関として残る道筋が残されているのかもしれません。そうだとしたら、それも魅力的ですよね。
まとめ
ここまで、5回に渡ってボクスター、ケイマンの歴史を見てきました。1990年代にじり貧だったポルシェを救い、2020年代には会社の次世代への取り組みの象徴としてBEVとして再出発する718ボクスター EV / 718ケイマン EV。
果たして、私たちを熱狂させてくれる一台になってくれるのか、楽しみに新型の登場を待ちたいと思います!
(でも自分の718ボクスターを手放そうとは全然思っていない。ボソッ)
ポルシェ 718シリーズはどこへ?(1)718シリーズの販売台数推移を見てみるを読む
ポルシェ 718シリーズはどこへ?(2)ライバルたちの動向を読む










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