ずいぶん間が空いてしまっていますが、今日はいよいよ実践編。
スバル レガシィ S401 STiバージョン(以下S401)と4代目レガシィ ツーリングワゴン(以下BP5)にビビり音対策をしましたので、その模様をお伝えします。
自己評価としては90点かな、と思います!
対策を施した後の、車から受ける印象の変化にも触れています。
第1回はこちら:
ビビり音を徹底追放!スバル S401、レガシィ(4代目)、ポルシェ 718ボクスター3台一挙解決!!【第1回】「調査」編
S401のダッシュボード・メーターパネル異音対策
音のする箇所は?
主に2か所です。
一番大きな音がするのは、メーターパネル付近。メーターパネルを覆うアクリル板がメーターフードと干渉して音が出ているようです。
少し荒れた路面を走ると、「カタカタカタ」から「ガタガタガタ」という音まで、かなり派手にします。一瞬車外から音がしているのかと思いましたが、どうやら中からです。
ステアリングコラムを外して配線が暴れてないか見てみましたが、そこは大丈夫でした。
紙をちぎって折りたたみ、音がしそうなところに差し込んでいきます。
ご覧のように紙を入れてみると、けっこうすんなり厚紙が合わせ目に入っていきます。クリアランスが相当大きい印象。

S401は、3代目レガシィをベースとしたコンプリートカー(改造車ともいう。笑)。
ちなみに4代目レガシィでは、3代目で異音のクレームが多かったためか、アクリル板は樹脂パーツでかっちりと固定されているようでした。

紙を入れると、異音が激減。これで音の発生個所は確定。
2か所目は、ダッシュボード全体。特に助手席側からジリジリジリというような、パネル全体が鳴るような音がしてきます。
こちらも紙をちぎって入れてみます。


心なしか音が減っているように感じました。(ダッシュボードからの異音は紙を差し込んだだけでは完全に消し去ることは難しいためかもしれません)
異音対策品を購入!
メーターパネルには、基本的に柔らかめの布などを貼ればとりあえず音が減りそう。
そこで、Amazonで以下のものを買いました。だいたい800円くらい。
EVA素材 隙間テープ スポンジテープ(厚さ1㎜×幅10㎜×長さ20m)

EVA素材とは、エチレンと酢酸ビニルという物質同士を共重合したポリマー、だそうです。そこそこ柔らかく、緩衝材として使えそうです。
いろいろな厚さと幅がありますが、今回の用途には薄いほうがよく、幅も必要ないので、最小単位のものを買います。
良かった点といまいちだった点を書いておきます。
良い点:
色が黒なので、使用箇所が目立たない
いまいちな点:
片面が接着仕様だった。接着しようとしたら接着面がものすごいべたべたで、はがすにもはがせず大変だった(はがそうとするとちぎれてしまい、接着面だけが残る)。結局裏紙をつけたまま使用したが、裏紙がベージュ色で地味に目立った。
ということで、使うなら「接着剤」のないものが良いと思います。
ダッシュボード。
こちらは有名なエーモンの「静音計画」シリーズにダッシュボード用の静音材が販売されているので、迷わずそれを買います。こちらはAmazonで1,500円くらい。
エーモン(amon)静音計画 ビビリ音低減モール(品番4984)

ゴム素材でできています。ちゃんと固定するための突起があったりと、よくできてそう。長さは1.5m。ほとんどの車に対応するみたいですが、我が家の車ではシビック タイプRのように、Aピラーとダッシュボード、フロントガラスとダッシュボードの間に隙間がほとんどない車にはつかえないようです。
良い点:
しっかりしたゴム素材で、べたつきもなく、ヨレもなく安心して使えた。
いまいちな点:
特になし。どの長さに切ればいいかが微妙にわかりづらかったですが、それは製品仕様とは関係ないですね。
作業その1:メーターフードとアクリル板の隙間に緩衝材を入れる
まずは、EVA素材のテープの幅10㎜は広すぎるので、半分に切っていきます。

こんな感じに半分に切ります。

で、貼っていくのですが。。。
最初、接着剤を使ってメーターフードとアクリル板の間にEVAテープを貼っていきましたが、これは悲惨でした。
手を入れにくい場所なので、思わぬところで接着剤を塗ってある面ががアクリル板に付着して、そのまま取れなくなります。
はがそうとするとEVAテープそのものがちぎれます。そして接着剤ははがすことを考えていないのでしょう、べとべとで洗剤を使ってもなかなか除去できませんでした。
ちょっと写真ではわかりにくいですが、これが一度べたべたになったEVAテープを除去した後の写真。手袋をして作業をしていましたが、結局べたべたと格闘したのでアクリル板にいろんな跡がついています。笑

やめた。接着面を使わず、裏紙がついたまま使うことにします。
アクリル板とメーターフードの間は思いのほか隙間が大きく、裏紙をつけたままのEVAテープはするっと中に入ってしまいます。
個の隙間の大きさであれば、厚さ2㎜でも良かったかもしれません。
とりあえず、ほぼ隙間にEVAテープを「置いた」感じで仕上げました。

完成です!!
作業時間:べたべたのトラブル対応を含めて40分。トラブル対応がなければ10分程度で終わると思います。
試しに走ってみると、カタカタ音はほとんどしません!
ほんのちょっと緩衝材を入れただけで、異音は激減しました!
作業その2:ダッシュボードとフロントガラスの間に「静音計画」を押し込む
静音計画は、説明書もちゃんとしているので、その通りにやっていきます。
押し込む予定の場所に静音計画を仮置きして、必要な長さを残してハサミで切ります。
そして、ダッシュボードとフロントガラスの間に、押し込んでいきます。
挿入する向きがありますが、形が全然違うので迷うことはありません。
Aピラーとダッシュボードの間は形が複雑なことと隙間が狭いので、あまり欲張らずに入る範囲でゴムを切ってしまったほうが良さそうです。

押し込むにはへらを使いました。

へらを使ってぐいぐいと押し込んでいきます。特別なコツはいりません。

押し込んだ部分は完全に隙間に埋まって、見えなくなります。(写真の左側)

Aピラーとダッシュボードの隙間もこの通り。何も見えません。

完成です!
作業時間:20分。
走ってみます。お、こちらは元からそれほど大きな音ではありませんでしたが、異音は明らかに減っています。ただし、そのほかの樹脂パネルからも若干音が出ているので、完全に異音がなくなったとは言えないようです。
走ってみて感じたこと
これは大人のスポーツセダンだ!ということ。笑
エンジン音、ロードノイズ等は当時のBMW3シリーズ(E46)なんかと似ていて、それなりにうるさい。走りに振ったレガシィらしく、エンジン音などはそれなりに聴かせてきます。当時の日本のセダンはもっと静かだったことを考えると、このころのスバルは明確にヨーロッパのセダン、特にBMWあたりをベンチマークにしていたんじゃないかなぁと思います。
ともかく、異音がなくなったおかげでエンジンルームからの吸気音とエンジン音、後方から排気音が濁りもなく届いてきて、とてもいい!
そして、人間て不思議なもので、こうした異音がなくなるとボディの剛性感が高まったような錯覚を覚えます。硬質ながらしなやかなこの車の足回りの良さが、一層際立つような感覚すら覚えます。
「いい車だなぁ」と思わずつぶやいてしまいました。
かかった時間は2か所合わせて1時間。費用は2,300円。
カタカタ異音がしている方は、ぜひとも対策を施すことをお勧めします。
BP5の異音対策
音のする箇所は?
こちらも主に2か所です。
この車は17年前に新車で乗っていたこともあり、そのころの記憶もまだ残っています。
かなり異音が少ない車で、設計品質もいいんだろうなと思っていたのですが、最近急に異音が気になりだしました。
気になる音のひとつは、センタークラスター付近から出ているようです。マッキントッシュオーディオ(純正オプション)の付近みたい。

もう一つの音は、リアカーゴから。これはかなり大きな音で、荒れた路面を走るとガタンガタンと大きな音がする。これはパネル共鳴というよりも何かが固定されずに暴れてる感じの音だな、と思い、とりあえずトノカバーのジョイント部分を疑います。
作業その1:オーディオとセンタークラスターの間に緩衝材を入れる
この作業はS401でのメーターパネルへの緩衝材挿入と同じです。
実際にオーディオユニットと支持部の隙間を見てみると、上方に隙間が多く、下方に隙間が少ない感じです。
マッキントッシュオーディオは純正よりもユニットが重いため、どうしても経年で重力で少し下がってきてしまうのだろうと思います。
オーディオユニットの下にある隙間は、1㎜厚のEVAテープがぎりぎり入るか入らないかくらいです。
オーディオユニットの上方の隙間と下方の隙間にそれぞれEVAテープを差し込んでいきます。左右は隙間がほとんどなく、テープが入らないようなので放置。
何とか押し込んでいきます。
完成です!
作業時間:10分
見た目が変わってないので写真はありません。笑
確かに音が減ったような気がします。
作業その2:トノカバーのジョイント部分にEVAテープを巻いてみる、が。。。
写真を撮り忘れました。トノカバーのジョイント部にぐるっとEVA素材を仮巻きして設置して、走らせてみます。
全く音が小さくなりません。
もしかして、リアドア自体がかっちり閉まっていないのかと思い、リアドアについているゴムのドアクッションのようなものを調整したら音がなくなるかな、と思って適当に該当部品を回してみたりもしました。

が、音は消えず。
なんか、じつは車の外から音がしているのでは?と疑い始めました。
しかも最近音が急に大きくなった。。。あれ???と思って見つけたのがこれです。

なんと、ナンバープレートロックが緩んでいました!
姉から車を譲り受ける際、陸運局で自分でナンバー交換をしたのですが、締め付けが甘かったようです。
それが原因で、悪路でナンバープレートがブルンブルンと揺れてナンバープレートベースを打ち鳴らしているようでした。
専用レンチでナンバープレートロックを締め付けました。
完成です!
作業時間は1分。
が、場所の特定には30分かかりました。
走ってみて感じたこと
これは、本当によくできた道具だということ!
運転が楽で荷物がたくさん積める、3代目に比べて音も静かなBP5。まさに道具の鏡のような車なのですが、やはりカタカタ音がしてくると、「やっぱり君も年取ったなぁ」とちょっと寂しい気持ちになったりもしていました。
が、こうして異音がなくなると、2009年当時の、上質でいて走りも本気で、荷物も積めて安楽でもあるという多面性を持った完璧な道具、というこの車に対して抱いていた感動が甦ってきます。
今でも色あせないステアリングフィールや、粒のそろった水平対向エンジンの音(遮音も行き届いているので、ややくぐもった感じの音なのも良い)も、異音に邪魔されることなく伝わってきます。
異音がなくなるだけで一つ一つの「手触り感」の純度が高くなる。
ああ、本当にいい車だなぁ。甦ってくれてありがとう!(って異音が減っただけなんですが。。。)
そんな気持ちになりました。
まとめ
スバルの2台、S401とBP5の異音対策の全容を見てきました。
改めて対策をしてみると、「音って大事だなぁ」ということ。
音(ノイズ)によって、車の剛性感に関する感じ方や乗り心地、はては車全体の印象まで変わってしまう。
音って良いほうにも悪いほうにも「フィーリング(感覚)」を変えさせてしまう力があるのだなぁと思います。
逆に言えば、「フィーリング(感覚)」というのはすごく繊細で扱うのが難しいものなんだなぁというふうにも改めて思いました。(例えばステアリングフィールがいい、といったって実際には車の騒音レベル、インテリアの印象、ステアリングの革の質感、自分の体調や気分、車に乗る前と降りた後に何をしていたかというような、前後の文脈によっても感じ方が異なってくるはずです。)
古い車になると、どうしてもいろんなところに経年なりのヤレがみられてきますが、音から対策するのは意外といいかも、と思いました。
ホントに、新車の感覚が甦ってくるんですよ!
ということで、簡単な異音対策でしたが、私としてはけっこう満足感の高い作業となりました。
次回は、もっと新しい車、ポルシェ 718ボクスター GTS 4.0の異音対策を見ていきたいと思います。









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