いろんな人に、「オープンカー乗っています」というと、「いいねぇ。でも屋根開けることあるの?」と聞かれます。基本オープンです、というと驚かれます。

ポルシェ 718ボクスター。現代的なオープンカー
ポルシェ 718ボクスター。現代的なオープンカー
オースチン・ヒーレー・スプライト mk1。クラシックなオープンカーは屋根を閉めるのはひと苦労。
オースチン・ヒーレー・スプライト mk1。そもそも屋根を閉めるのはひと苦労。

でも考えてみると、自動車って最初はみんなオープンカーだったよな?と思って少し歴史を振り返ってみました。

オープンカーの歴史

最初の自動車はみんなオープンカーだった

自動車の歴史というのは、そのままオープンカーの歴史でもあります。少なくとも、最初の頃は。

自動車の動力としては、電気の方が内燃機関よりも早くて、ウィキペディアによると「ハンガリーのイェドリク・アーニョシュの発明に遡ることができる。彼は1827年に電動機を開発し、翌1828年には模型車両に載せて動かすことに成功した」とあります。

そして、「ハブにモーターを搭載したインホイールモーターの原型とも言える4輪駆動車を当時ローナー社在籍のフェルディナンド・ポルシェが、1900年のパリ万博に出展した」というのがこちら。

ローナー・ポルシェ。初期のころの電気自動車。当然オープンカー
ローナー・ポルシェ。Wikimedia Commonsより(以下同)

どこからみてもオープンカー。

最初に時速100㎞/hを突破したのはこちら、ジャメ・コンタント号(やっぱりフランス人はこういう「限界への挑戦」みたいなクレージーなのが好き)。1899年に105.9km/hを達成。これもすごい視界のよさそうなオープンカーですね。流線形というか砲弾型。

ジャメ・コンタント号。最高速度記録に挑戦した、初期のころの電気自動車。当然オープンカー
ジャメ・コンタント号

世界初の内燃機関の自動車と言われているのがこちら。ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン。

ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン。世界初の内燃機関の自動車。もちろんオープンカー
ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン

非常にすがすがしいまでのオープンカーです。

クローズドボディへの発展

一方、動く乗り物は全部オープンカーだったかというと、そうでもない。古代ローマから存在する馬車は、どこかのタイミングで幌をかけていて、中の人が快適に過ごせるようになっていった模様。自動車よりも早く、何かしらの形でキャビンを覆う、という発想はあったようです。

自動車が最初クローズドボディ(屋根付き)でなかったのは、乗員の快適性まで手が回らなかったから、とGazooのI Love Carsに書いてあります。実際に動かすのに精いっぱいで、重い上屋を乗せて走るというのが物理的に難しかったのですね。

その後、前から飛んでくるものが人に直接ぶつからないようにフロントウィンドウができて、そのあと上屋が、というような歴史のよう。

それでもやはり高価になってしまい、なかなか売れないようでした。

その後、アメリカで1922年にエセックス・クローズドコーチというのがオープンタイプより300ドル高い「だけ」の1,495ドルで販売されてから、クローズドボディが一気に普及したということのようです。

何しろクローズドボディの車の割合は1919年の1割から10年後の1929年で9割に跳ね上がったそう。

エセックス1919セダン。このころからクローズドボディが流行するようになり、オープンカーを駆逐した。
エセックス1919セダンというクローズドコーチよりも前のモデル

このあたりの歴史は、Gazooのサイトに載っています。(エセックス・クローズドセダンの写真もあり)

その呼び名に歴史あり!コンバーチブルにカブリオレ……、オープンカーの名称と意味

ということで、オープンカーは自動車の原点だったということを確認して、ひとまず終わりにしたいと思います。

オープンカー、屋根を開けることある?

そこで、最初の質問に戻ります。

ポルシェ 718ボクスター

Q.「オープンカー、屋根を開けることある?」

A. はい、雨の時と暑い時と仕事の時以外はだいたい開けていますよ。

 (そういえば某元雑誌編集長は雨で信号待ちの時は傘をさす、なんてことを書いてました。)

Q. (いい歳した中年がなぁ。)恥ずかしくないですか?

A. (失礼な。)うーん、不思議と気になりませんねー。冬なんて露天風呂に入りながら頭だけ夜風に吹かれているような感じが気持ちよくて、だんだん他人の目が気になりなくなります。

Q. そうですかぁ。

ま、こんな感じで会話が噛み合わないこともあったりします。

ポルシェ 718ボクスター

オープンカーの良いところ

私自身、なぜ初めての趣味の車(ポルシェ 718ボクスター)をオープンカーにしようと思ったか覚えてないのですが、今はオープンカーはポルシェ 718ボクスター GTS 4.0と1959年製のオースチン・ヒーレー・スプライトmk1との2台持ちです。

なんでそんなにいいの?と考えてみると、結局のところ自転車やバイクに乗るのと同じ魅力かな、と思います。

具体的に私が思うのは、

空気の匂いを感じる

これが一番ではないかと思います。

別に詩的な話ではなくて、一番感じるのは花の匂い。9月中旬になると金木犀の香りが漂ってきますし、春先の房総半島を走れば水仙の香りがしてきます。椎の木の花の白粉のような匂いもよくかぎます。

マンションに住んでいると意外にこうした季節感を感じられなくなっています。でも、オープンにして走ると、金木犀なんかはどこでも植えられていますし、意外にふっと香りがしてくるもので、ああ、もう秋だなぁなんて思ったりするわけです。

ふいに食堂(まれに住居)から香ってくる食事の匂いとか、寒い地方の暖炉を燃す臭いなんかも、すごくたまにしてきますし、ドライブで温泉に近づくと、中には温泉の匂いがしてくるところもあります。

雨が降る時の、ちょっと懐かしいような特有のにおいに出会うと、これまたほっこりします。

季節の音を感じる

2つ目の推しポイントもなんか詩人みたいで恐縮です。

音も重要な要素。もちろん普段はエンジン音を聞いているのが楽しいのですが、ドライブに行っていいなぁと思うのはカエルの鳴き声。田植えが済んだ後の季節によく鳴いています。

もちろん鳥の鳴き声も身近にしますし、秋の虫の音も。季節が進んでくるとオスは焦るのか、日中でも鳴いているんですよね。

季節問わずですが、清流が近づいてきた時の川の流れの音もいいですよ。

オープンカーって風が気持ちいい、と思って乗り始めたのですが、今は匂いと音が特に発見があって好きです。

オースチン・ヒーレー・スプライト mk1

こんな感じで自然とちょっとつながれた気になるオープンカーはやめられない。おススメです!

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