2023年秋、ようやく気温も下がってドライブ日和になってきたので、スバル レガシィ S401でドライブに行ってきました。
今回は、新清水ICで降りて富士川の右岸(東側)を通る山梨県道10号を走り、身延山久遠寺を観光し、南アルプス街道(山梨県道37号)を一路北に向かい奈良田温泉でお風呂に入って帰ってくるルートです。
全体のドライブプラン
横浜起点の走行距離は約450㎞。
目的地が近いので走行距離は控えめですが、山奥をどん詰まりまで走って戻ってくる県道中心のルートなので走行時間は長め。身延山の久遠寺は初めて行くので楽しみです。
ただ、かなり階段を上るようなので、そのあとのマニュアル車の運転は地獄かも。。
西山温泉、奈良田温泉は南アルプス街道で南からアプローチする以外に方法のない、秘境です(現在北側には通り抜けできない)。一度行きたかったところなのでこちらも楽しみ。
久しぶりのレガシィ S401。新東名を走る
真夏ということもあり、レガシィ S401に乗るのは1か月ぶり。仕事中心にメルセデス・ベンツ GLBに乗ることが多かったので、久しぶりに乗り換えると新鮮。

・ルームミラーがすごく近い
20年前の車はAピラーがそこまで寝ていないこともあり、運転席がけっこう前の方にあります。それもあってルームミラーが近い。
・横幅が狭い
こんなにコンパクトだったっけ?と思うくらいスリム。さすが5ナンバー。左側のドアミラーがすごく近くに見えます。
・視界が良い
やっぱり視界がとても良い。Aピラーの死角も少なく、左前方が良く見える。視界が良いというのは本当にストレス低減につながるなぁと実感。
・ハンドルが重い
現在の電動パワステと違って、この油圧式のステアリングはとても重い。個人的にはこの重さが好きです。
新東名で120㎞/h出すと、安定感は普通にあるものの風切り音がやはりすごい。エンジン回転数も6速でも3,400回転くらいまで回っているので静かではありません。
一方、普段は硬めに感じるサスペンションも、これくらいの速度域で良い路面を走るとフラットでちょうどよい感じがします。3代目、4代目レガシィは今のモデルよりも明確に高速域をターゲットにチューニングしていたなぁと思う瞬間です。
国道52号(新清水IC~十島)
道路の概要
国道52号は、静岡県静岡市の興津中町にある国道1号との分岐から新清水ICを通り、富士川の左岸(西側)を通って山梨県甲府市までを結ぶ、約96kmの国道。北側は甲西道路というバイパスが並走しています。
Wikipediaによると「古くから駿河国と甲斐国を結んだ道筋であり、江戸時代は脇往還として「駿州往還」や「甲州往還」などとよばれていた。また富士川沿いの道であるため「富士川街道」、身延山久遠寺への参詣道として利用されたことから「身延路(みのぶみち)」、富士川流域の河内領を通過するため「河内路」というように、異名が多い道であった。」とあり、歴史のある道であることがわかります。

今回は新清水ICから山梨県道10号とぶつかる十島の手前まで利用します。
片側1車線ですが道幅も広く、カーブも緩やか。交通量は多い。地方の幹線道という感じで、走りやすいものの面白みはあまりない道です。私が走ったルートは沿線の史跡もそんなに残っていない感じでした。
静岡県道・山梨県道10号富士川身延線
景色のいい道の方が良いと思い、十島から富士川の右岸(東側)に渡ります。そこからは県道10号線を一気に北上します。

道路の概要
静岡県富士市から山梨県南巨摩郡身延町までを結ぶ主要地方道。ずっと富士川を左に見ながら北上する道です。
走ってみると片側1車線でそれほど幅はないものの走りやすい道。川沿いということもあり、それほどカーブはきつくないです。途中1.5車線道路になる部分もあります。
思いのほかアップダウンがあり、富士川の河川敷全体を見通せる場所があるのは良かったです。ただ、身延線に沿って走り、駅周辺には街も形成されているので、交通量は少なくはありません。

食事休憩~県道10号で身延駅まで北上
まだ11時前ですが、早めにご飯をと思い、近くの焼きそば屋さんへ。撮影禁止だったので写真はありませんが、普通においしかったです。
その後も富士川沿いのルートは続き、身延駅を通り過ぎます。身延駅は身延線の主要駅で、久遠寺へのアクセス駅でもあります。駅はわりとこじんまりしていました。久遠寺へはバスで富士川を渡り約12分、そこから徒歩。私は身延駅から久遠寺はすぐ近くだと思っていたので、ちょっと意外でした。
久遠寺山門へ(久しぶりのエンスト)
身延駅からは再び富士川を渡り、そのまま西へ。久遠寺入口からは坂道になります。久々の坂道発進だなぁと思いながら半クラッチで発進すると、発進はできたものの「ん?」失速してエンスト!あれー、と思ってみたら1速じゃなくて3速に入ってました。涙。トルクのあるEJ20ですが、さすがに3速の坂道発進はきつかった。

初めての身延山久遠寺
わりと近くに住んでいながら、じつは身延山は初めて。日蓮宗の総本山で、枝垂桜が有名。それくらいしか知らなかったのですが、行ってみると、まず山門がすごい!日本三大門に数えられることもあるとか。そして、山門からの階段が超きつい!
久遠寺自体もすごく大きなお寺で、修行僧もたくさん。お寺の中でも良くすれ違いました。お坊さんはすごくフレンドリーで、すれ違うと元気よく挨拶してくれます。なんか今まで経験したことがないような感じでした。ちょっとダンジョンみたいでけっこう楽しかったです。



せっかくなので、身延山ロープウェイで頂上付近まで行きました。山頂駅近くからの眺めはまさに絶景!

結局2時間以上いてしまいました。
さて、駐車場から車を出すと、やはり足が震えている。。マニュアル車のしんどさを噛みしめた瞬間でした。救いはこの先信号や坂の少ない一本道が続いたことです。
南アルプス街道を北上、奈良田温泉へ
道路の概要
南アルプス街道は、県道20号甲斐芦安線 – 南アルプス林道 – 県道37号南アルプス公園線の愛称だそうです。芦安から西の芦安戸倉へ向かい、そこから県道37号で隣の谷を南に降りてくる道のようですね。現在はマイカー規制のため、奈良田の開運隧道から先は一般車の通行ができません。
山奥の県道ということもあり、かなり厳しい道なのかと思いきや、ほとんどが中央線のある片側1車線の道路。路面もよく走りやすい印象。こちらも川沿いということもありそれほど走って楽しい道という感じではないものの、緑に囲まれて走る気分は悪くありません。

レガシィ S401は、3速、4速あたりを中心に、回しても4000回転くらいで淡々と走っていきます。この回転域はセカンダリータービンがあまり活躍しないので、少し排気量の大きいスポーツセダンみたいな、おとなしい走りをします。乗り心地も路面が悪い時はなかなかしんどいですが、路面もわりと良いので快適なクルージングができます。
山道をカリカリと走るのもよいですが、こうしたところをまったり走るのもGTカー的雰囲気も併せ持つS401にぴったりかも、と思いました。ちょっとガタピシといろんなところから音がするのがいただけないのですけどね。。ビビり音対策ちょっとやろうかな。。

途中、空き地のような砂利の駐車場(?)がありましたので小休止。息子のカメラを初めて使ってみましたが。。逆光。。フィルター持ってくればよかった。。









奈良田温泉
県道のどん詰まりに近いところに駐車場があります。けっこうな車がいてびっくり。最初に行こうと思っていた白根館(最近は宿泊をやめてしまって日帰りのみ)が、この日は日帰りもやっていないようだったので共同浴場の「町営 奈良田の里温泉 女帝の湯」へ。細い道を高台に向かって徒歩で上っていくのはなかなかの風情。高台からは人造湖の奈良田湖が見えます。


温泉は内湯のみですが総檜造り。共同浴場でそんなに雰囲気が素晴らしいわけではないものの、泉質が素晴らしい!ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で入った瞬間、トロリと体にまとわりついてくるよう。遠いけどわざわざここに入りに来たくなるほどでした。

帰路はひたすら南下
お風呂に入っているうちに夕方になってしまったので、あとはひたすら来た道を戻るのみ。残念ながら身延から奈良田温泉へはほとんどルートの選択肢がなく、それほど楽しいわけではない道を戻ることになります。まぁ秘境で最高の温泉に入れるんだからこれくらいたやすいものです。
新東名から富士山、月が
夕暮れの新東名。富士山が左前方に見え隠れします。けっこうくっきり見えるのは秋になったからかな、と思います。そして月が真ん前に見えます。翌日が満月でした。素晴らしい眺めでした。


まとめ
今回は新東名から川沿いの静岡県道・山梨県道10号を通り身延山久遠寺観光、その後南アルプス街道を北上して奈良田の里温泉 女帝の湯の最高の泉質を楽しみました。走りという面では若干面白みに欠けたものの、レガシィ S401のGTカー的な側面を楽しんで、疲労の少ないドライブを楽しみました。

データ
走行距離(横浜から):454.0㎞
レガシィ S401にはオンボードコンピュータがありませんので、それ以外のデータは取れていませんが、このドライブの後の給油では10.12㎞/l(満タン法)でした。ドライブの前に走った130㎞余りは短距離が多かったので、おそらくこのドライブの燃費は11㎞/lを超えたと思います。










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