日産 フェアレディZ(RZ34)、発売から4年経った2026年8月27日にマイナーチェンジモデルを発表しました。
変更の内容に加え、現行オーナー(ベースモデルを所有)から見てどこが気になるか、グレード選びのポイント、今後の販売が継続されるか否かについての予測も書いていきます。
日産 フェアレディZ(RZ34)、マイナーチェンジの概要
今回のマイナーチェンジで目を引くのは、フロントの意匠変更、足回り(ダンパー)の変更、そしてNISMOモデルへのMT追加と足回りのチューニングです。
一つ一つ見ていきましょう。
モデル共通の変更箇所
1.フロントZエンブレムの復活
フロントの「NISSAN」エンブレムを、歴代Zをモチーフにした「Z」エンブレムへ変更しています。

2.最新規格準拠(Qi2)のワイヤレス充電器を搭載

3.燃料タンク内にチャンバーを追加
スポーツ走行時のコーナリングにおける燃料供給安定性向上のため、新たに燃料タンクチャンバーを採用。

4.衝突被害軽減ブレーキを対自転車の制動要件に適合
法規制に対応。
標準車の変更箇所
1.フロントバンパーの意匠変更
フロントノーズ先端を延長。またデザイン変更、ダクト・ソナー配置変更により空力性能を改善。

3.19インチモデルのホイール意匠変更
3代目(Z31型)のエアロディッシュ・ホイールデザインをオマージュしたものに変更。

※実際本社ショールームの車を遠目に見ましたが、けっこうインパクトあります。
4.内装色の新設定
S30型をオマージュした、タンの内装色を新たに設定(バージョンT、バージョンST)。
代わりにブルーは廃止。

5.エクステリアに新色を設定
「グランプリグリーン」から着想を得た新色の「雲龍グリーン」にスーパーブラックを掛け合わせた2トーンをマイナーチェンジモデルのイメージカラーとして新設定。
代わりにミッドナイトパープルを廃止。

6.モノチューブショックアブソーバーの受圧面積拡大
ダンパー受圧面積を従来モデル比で26.6%向上。これにより、路面からの入力に対する車両姿勢の変化を効果的に抑制し、高速走行時でもしなやかで安定した乗り心地を実現。
7.メーターオープニングムービーの変更
メーターオープニングムービーの変更
歴代モデル(S30型~RZ34型)のシルエットが次々と登場する新たなオープニングムービーを設定。
NISMOモデルの変更箇所

1.6MTの設定
ショートストロークのシフトを採用。

NISMO専用エンジントルクプロフィールを採用。スロットルおよび点火タイミングのエンジン制御の見直しにより、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間のレスポンスが向上。

6MT専用ドライブモードも搭載。

2.6MT専用アクティブ・サウンド・コントロール
アクセル開度を音で把握しやすい専用サウンドを開発。

3.フロントローターの2ピース化
専用2ピースドリルドローター〈フロント〉を採用。バネ下荷重の軽減に寄与。サスペンションチューニングを実施。

4.ステアリングに低フリクションラックを採用
よりスムースな操舵感と、思い通りのラインを描けるコーナリング性能を実現。
価格は?
各グレードの価格は下記の通り。
価格は下記の通り。
| グレード | 価格(円) | 改定幅(円) | 改定率 |
| ベースグレード | 5,737,600 | +239,800 | +4.4% |
| バージョンT | 6,199,600 | +239,800 | +4.0% |
| バージョンS | 6,586,800 | +239,800 | +3.8% |
| バージョンST | 6,999,300 | +239,800 | +3.6% |
| NISMO | 9,752,600 | +449,900 | +4.8% |
マイナーチェンジモデルで気になるところは?
エクステリアの変更は、好き好きだと思うのですが、個人的には下記の2点が気になりました。
ダンパー内径の拡大で乗り味が変わるか?
バージョンS、バージョンSTの2グレード(19インチタイヤ装着者)におけるダンパー内径の変更。
以前から、フロントのひょこひょこする落ち着かない動きが気になっているということはたびたび書いておりますが(笑)、これがある程度解消されるのかどうか、非常に興味深く思っています。
ただ、もし効果があったとしても今回の変更は19インチ車のみ。アタリの柔らかい18インチで味わえないのはちょっと残念かもしれません。
ブレーキローター(ディスク)の変更で乗り味は変わるか?
NISMOモデルではブレーキローターが2ピース化されています。バネ下の軽量化に寄与しているよう。
NISMOの足は「相当硬い」と聞いていたので、バネ下軽量化に伴うサスペンションのリチューニングで乗り心地がマイルドになっているか、NISMOオーナーさんには気になるところだと思います。
グレード選びはかなり悩ましい?!
以前は、18インチの穏やかな乗り味とスポイラーレスのデザインが良ければベースグレードかバージョンT、MTに乗りたければベースグレードかバージョンSかバージョンST、速いのが良ければNISMO(ただしAT)、というふうにある程度シンプルに選べました。
が、今回は、
18インチとスポイラーレスが良いとしても、ダンパーはそのまま。
→19インチの方がむしろフロント周りが落ち着いているかも?となり、悩ましい。
MTに乗りたい。
→バージョンS、バージョンSTに加え、NISMOにもMTが出たので、せっかくならNISMOに乗りたいかも、と思うかもしれない。(ただし、NISMOのMT車の割り当ては全体の10%未満、という話も聞いています。)
幸い今回は標準車(おそらくバージョンSTのAT車が中心になると思います)の試乗車がいくつかの店舗には配備されるようなので、試乗する機会があれば試乗して購入することもできそうです。
これからRZ34はどうなるの?
個人的に、一番気になるのはここです。
騒音規制フェーズ3の国内での実施が迫っている
欧州(EU)圏では、2026年7月から、既存型式を含むすべての新規登録車に対して騒音規制のフェーズ3が施行されました(規制概要はこちら(PDF)。加盟国当局による適用説明はこちら)。
この規制が日本でも間もなく実施されるとされています(現時点では2027年9月1日が有力ですが、決定事項ではないようです。R51-03規制についてはこちら(PDF))。
そうなると、、、フェアレディZは大丈夫なのでしょうか?
フェアレディZは騒音規制フェーズ3をクリアしている!(はず)
気になってZの環境仕様書を見てみると、ありました!!
騒音規制の規制区分が「平成28年騒音規制M1C3A」になっています。
この「3」というのがフェーズ3の記号のはずです。
つまり、私の理解が正しければ、RZ34はフェーズ3への対処済み。
ちなみに、マイナーチェンジ前の環境仕様書には、平成28年騒⾳規制M1C2Aに適合 加速⾛⾏騒⾳規制値︓73dB、とあります。
そして、近接騒音については実測値が書かれています。
その数値は、MT:78dB、AT:74dB。→今回の環境仕様書でも変わってない。
フェーズ3では加速走行騒音規制値が厳しくなっているのですが、その実測値は公開されていません。
ですので、以前から騒音規制フェーズ3はクリアできているレベルだったのか、今回騒音規制対策を追加してクリアしたのかは謎です。
(とはいえ、ECUチューンも排気系もタイヤも変更ないこと、近接騒音が変わってないことからすると、当初からフェーズ3基準を満たしていて、今回認証を取り直した、と見るのが良さそうです)
ま、今回のマイナーチェンジで新しい規制をクリアしていることは確認できましたので、良しとしたいと思います!
2027年以降も継続生産される?
今回のマイナーチェンジは、デザイン変更に加え、標準車の足回り変更、NISMOへの6MTの追加など、かなり力の入ったものになっています。
一方で、しれっと一番のネックとも思われていた騒音規制フェーズ3への対処をしていたとみられる。
こうしてみると、フェアレディZ(RZ34)は、2027年以降もかなりの確率で生き残るのではないかと思います。
これは、朗報ですね!!
とはいえ、アメリカでは2027年から受注生産、その中でNISMOのMTモデルの割り当てもかなり絞られると聞いています。今後は生産台数をある程度決めて、計画的な調達を行いながら少量生産を継続する、そういう方針なのかもしれません。
試乗してきます!
幸い、近くのディーラー(いつもお世話になっているディーラーとは別店舗)に試乗車(バージョンST、AT)が配備されたので、週末試乗させていただくことにしました。
轍での車の動き、音を中心に確認してきたいと思います!
試乗速報はこちら:










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