家族の車、メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC。納車から1年以上経ちましたが、生活の車ということもあり、まだまとまった形で紹介をしていませんでした。そこで、今回はこの車を俯瞰しながら、魅力をお伝えしたいと思います。
メルセデス・ベンツ GLBとの出会い
詳しくはこちらに書いてありますが、当時7年半乗っていた日産 セレナ(C26)の乗り換えを決意したのは2021年。理由は後席の安全性でした。子供が大きくなるにつれ、C26セレナの2列目中央席にヘッドレストがないことが問題になってきたためです。我が家は5人家族で、2列目中央に人が座ることが多いため、これはけっこう重要なポイントでした。
当時マツダ CX-8を候補としていたものの、契約直前に我が家の機械式駐車場に入らないという問題が発覚。
急遽候補を探し直したところ輸入SUVにコンパクトな7人乗りの車があることを発見して、最終的に決まったという経緯があります。
もともとファミリーカー用途で輸入車に乗る理由を感じていなかったので(輸入車は一般に高いですし。。)我ながら意外でしたが、コンパクトな7人乗りSUVというニーズに応えてくれる日本車が残念ながら存在しなかったため、この車が選択肢に入りました。
そういう意味ではとても「消極的」にこの車を選んだ、というのが正直なところです。

メルセデス・ベンツ GLB、初めての試乗で感じたこと
そんな「冷めた」最初の出会いですが、試乗に行ったところだんだん印象が変わってきました。
これも詳細はこちらに書いてありますが、この車でまず感心したのはパッケージング。まるで日本車のような合理的なパッケージングの車です。4.7m未満のの全長に3列シートを押し込み、窮屈ながらも3列目のシートはそこそこの大きさと厚みがあります。


また後で調べると3列目の安全性もしっかり担保されている。ドイツ車らしくしっかりと作り込みながら、不便さを感じさせないところに、メルセデス・ベンツの「今っぽさ」を感じ取り、妙に感心しました。(とはいえ、メルセデス・ベンツは昔から大量にタクシー用途に使われていることもあり、乗客に配慮した車を作り続けている)。
運転してみると、無味無臭で特段個性がないながらも、遊びのないハンドリングやディーゼルターボにしては素直なトルク特性など、ストレスにつながるような動きが皆無。疲れなさそうな車だなと感じました。そして安全支援機能の使いやすさや、よく考えられたボタン配置(モニター内タッチパネル含む)。時代は変わってもメルセデス・ベンツらしさは健在で、その点に感心しました。
メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATICを手に入れて
注文から納車までは約2年。相当待ちました。。
納車からは1年経ちましたが、我が家の車として迎えて良かったな、という気持ちは日々強くなっています。試乗の時に感じた「良い」ポイントは今もそのままその通りだと感じます。本当に疲れない。
さらに、高齢で足の不自由な母が、この車だと乗り降りが楽にできる、というのも嬉しい発見でした。
また、運転があまり好きではない妻からも、安全運転支援機能、特に障害物センサーがあるので安心して運転できる、とのコメントをもらいました。(これはいまどきの車みんなついてますが。笑)。
燃費も良く、長距離に家族で出かけると18㎞/l、条件が良いと20㎞/lを超えます。しかもその燃費計の精度が満タン法計測とあまり変わらないというメルセデス・ベンツらしいオチが付いてきます。
まぁそんなこんなでべた褒めなのですが、そんなメルセデス・ベンツ GLBをもう少し細かく見ていきたいと思います。

メルセデス・ベンツ GLB:どんな車?
メルセデス・ベンツ GLB:SUVファミリーの最後のピース
発表は2019年。4月に中国のオート上海でコンセプトGLBが発表されています。
メルセデス・ベンツは比較的早くから、当時アメリカを中心に盛り上がってきたSUV需要を取り込むべくラインナップを拡充しています。初代Mクラス(現行GLEの源流に当たる)の登場は1997年、初代GLクラス(現行GLSの源流)は2006年。
この2車種はダイムラー・クライスラー時代と重なり(合併していた時期は1998年から2007年)、それぞれの車はクライスラーグループの車とプラットフォームを共有しています。
その後2008年にGLK(Kはドイツ語で「kurz=短い」の意味。現行GLCの源流)、2013年にGLAが登場。2015年にはSUVの命名規則を整理して、SUVには頭に「GL」がつくようになっています(Gクラスは別扱い)。
そんな中、「B」のみ存在していなかったわけですが、メルセデス・ベンツは2019年に、GLAクラスのプラットフォームを延長した形でGLB(X247)を登場させています。メルセデス・ベンツにとっては「エントリー」のカテゴリに属するモデル。

最大の特徴は7人乗りであること(ただし、ヨーロッパでは5人乗りも売っている)。コンパクトボディに7人乗れるSUVはヨーロッパなどでは根強い需要があるようで、プジョーやローバーなどが同じようなパッケージングの車を出しています。メルセデス・ベンツも最後はこの市場に殴り込みをかけた、というわけですね。

なお、サイズ的にはGLCと似ているため、GLBはエントリークラスのミニバン的ファミリーカー、GLCはパーソナルカー(Cクラスと同じ位置づけ)として作り分けているようです。
メルセデス・ベンツはすでに「GL」系の販売台数がセダン・ワゴン系(A、B、C、E、S)の販売台数を大きく上回っていて、GLBもその中でGLC(メルセデス・ベンツの最量販モデル)、GLEほどではないにしてもそこそこ売上に貢献しているようです(ただし、アメリカではやはりGLC、GLEが販売の中心のようで、GLBはGLSよりも売れていない)。
メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC:スペック
簡単にスペックを見ておきましょう。なお、このスペックは我が家のモデル(MP202302)の時のもので、2024年のマイナーチェンジでボディサイズやタイヤサイズなどが若干変わっています。
| 全長×全幅×全高(㎜) | 4650×1845×1700(AMGライン) |
| ホイールベース(㎜) | 2830 |
| トレッド 前/後(㎜) | 1590 / 1600 |
| 車両重量 前/後/合計(kg) | 1870(フルオプションの場合) |
| 前後重量バランス | 56.7 : 43.3 |
| 最低地上高(㎜) | 196 |
| 最小回転半径(ⅿ) | 5.5 |
注目してほしいのがボディサイズ。輸入SUVながら1850㎜の全幅を守ってくれているのは嬉しいところ。
またメルセデス・ベンツの車はタイヤの引っ張りがなく、リムにガリ傷がつくことがまずない、という点も嬉しいところ。我が家のような機械式駐車場ではけっこう大事なポイントです。実際私は納車前に、「AMGラインであってもリムがタイヤのサイドウォールより外に出ていない」ことを確認しにディーラーに行きました。笑

全長も4650㎜とけっこうコンパクト。日本車で3列目シートがしっかり作られたSUVはマツダ CX-8しかありませんでした(今は絶版)が、そちらは4900㎜超です。ノア・ヴォクシーなどのミドルサイズミニバンに比べても全長が短いのはポイント高いと思います。
つづいてエンジン関係。
| エンジン形式 | 654 |
| エンジン種類 | 直列4気筒DOHCディーゼルターボ |
| ボア×ストローク(㎜) | 82.0×92.3 |
| 総排気量(cc) | 1949 |
| 最高出力 | 150PS / 3400-4400rpm |
| 最大トルク | 320Nm / 1400-3200rpm |
| 燃費(WLTC総合) | 15.9㎞/l |
| 駆動方式 | AWD(四輪駆動) |
| タイヤ(前) | 235 / 50 R 19(AMGライン) |
| タイヤ(後) | 235 / 50 R 19(AMGライン) |
まさに必要十分なスペック。実際、高回転までは回らないものの9速DSGとのマッチングのおかげもあり、0-100㎞/h加速は9.1秒と遅くはありません。

私は実用車の場合は低回転域のトルクの出方が重要だと思っていて、その点からするとこの車の654型エンジン、トルクは1,400rpmから3L NA並みに発生し、トルクの出方も比較的穏やかです。そのため運転に神経を使う必要がなく、疲れないのが良いところだと思います。
続いて足回り。
| サスペンション形式(前) | マクファーソン・ストラット |
| サスペンション形式(後) | マルチリンク |
| ブレーキ(前) | ベンチレーテッドディスク |
| ブレーキ(後) | ディスク |
別のところにも書きましたが、メルセデス・ベンツは狭義のマルチリンク式サスペンションを最初に開発したメーカーです。写真を見ると全高がコンパクトに抑えられており、ロードホールディング、乗り心地と荷室の確保を両立しようとしていることが伺えます。

GLB 200d 4MATIC:エクステリア
エクステリアについてはメルセデス・ベンツCクラス(W206)との比較記事で触れているので簡単に述べます。
まずは、7人乗車とコンパクトボディを両立するためにスクエアなボディになっている点が特徴。リアなんかはミニバンかと思うようなDピラーの立ち方をしています。

一方で、空力は燃費を稼ぐ上でも、走行安定性を向上させるためにも大切。特に背の高いSUVにおいては走行安定性への影響もかなり大きいようです。メルセデス・ベンツの空力への力の入れ具合はかなりのもので、このモデルもしっかりと手が入っています。フロントエアインテークからホイールハウスへの空気の流れ、ヘッドランプ周りの絞り込みなどがその一例。

上屋は左右にも絞り込まれているため、やや後席左右のヘッドクリアランスは小さめですが、それでも最近はCクラスのようなセダンでももっと左右を絞り込んでいます。居住性の犠牲はそれほど大きくないと言って良いと思います。

GLB 200d 4MATIC:インテリア
乗り込んでみましょう。
着座位置と前方視界
着座位置は平均的なSUVという感じ。ミドルクラスのミニバンに比べると少し低いかなと思います。
前方視界はそこまで悪くないものの、ドアミラーの位置がメルセデス・ベンツ特有のもので、やや死角が大きい。SUVでボンネットも高いため、斜め前方の低い位置には死角ができます。背の低い人が運転する場合や、狭い道では注意が必要だと思います。

後席への乗り降り
後席の乗り込みは楽です。
ドア形状がスクエアで頭上につかえるところがないこと、ドアがかなりの角度で開くこと、着座位置が絶妙なことがその要因。


私の母は足が不自由なのですが、セレナでは乗り降りに難渋していたのにこの車では全く問題なし。
最初は(ミニバンにはある)グリップハンドルがないのでどうかなと思っていたのですが、問題ありませんでした。着座面がセレナよりも低く、体を横にスライドするだけで後席に乗りこめたのでした。
シートがドア付近まで張り出している点もマル。ドアが広く開くと、足の位置の自由度が上がるので、その点もプラスでした。

じつは高齢者には、グリップハンドルを持ちながらよっこらしょと車によじ登る行為はきついんですね。また、セダンのように着座位置が低いと、そこから降車するのも大変。そういう意味で、このジャストな「着座位置の高さ」は高齢者の味方でもあったのでした。
後席居住空間
後席居住空間に行ってみましょう。私はいつもドライバーなのでほとんどこの位置に座れないのですが。。
頭上空間は左右を除き余裕があります。2列目中央の座面もそれほど盛り上がっておらず、硬くもなくまずまずの快適性。
ただ、一つ注意したいのは2列目の座面の長さ。3列シートを成立させるために、2列目シートはスライディング機構をもっているものの若干座面が短め。ヨーロッパの車には座面の長さがしっかり確保されたものが多いですが、この車はそこまで期待すると期待外れに終わります。

2列目はウィンドウが下までしっかり開きます。窓面積も大きく快適。リクライニングもできます。

3列目は後方衝突時の乗客保護を目的として太いピラー(Cピラー、Dピラー)が走っているため、窓が小さく圧迫感があります。ただし、オプションのパノラミックスライディングルーフをつけると上方視界に「逃げ場」が生まれます。


空調はさすがに大容量で、後席エアアウトレットも手伝って、後席にも均等に風がいくようです。後席での温度調整はできないものの、エアコン出力と適切な風向・風量調節により、後席の快適性は保たれているようです(※)。
(※)レンタカーを借りて、コストやスペースの関係で後席の快適性が犠牲になっている車はけっこうあるのだと知りました。

荷室
3列目を使うと、荷室はかなり厳しい。7人乗りの旅行は、けっこう難儀します。それでも、トランクリッドの内側の形状を工夫したりして、なんとか荷物を積み込めるようにしています。


ユーザーインターフェース等
運転席に戻ります。
メータークラスターと中央ディスプレイは連動しているため、特に上下の視点移動が少ないのは良い点(現在のメルセデス・ベンツの多くのモデルは中央ディスプレイの位置が低くなっていて、視点の移動が大きいのが気になる)。ディスプレイは光の差し込みがあっても視認性はかなり良いです。

ボタン類の配置は、ゾーニングやボタン形状などが機能ごとにまとめられています。こうしたことができるのも、やはりある程度潤沢な共通コストがかけられる車であるからだな、と感じます。

内装の質感など
内装はおしゃれさをほぼ感じさせないデザイン。まぁ、そこには期待していません。。
でも、黒字に赤のステッチってねぇ。フランス人には笑われてしまいそうな気がします。

一方、質感は悪くはないと思います。ダッシュボードはソフトパッドを使っていて相応な感じ。昔のメルセデスは樹脂や表面処理なども、耐久性を意識してとても良く吟味されていましたが、今はどうでしょうか?この点は長く乗ってみて検証してみたいと思います。

ステアリングホイールは、そこまで革の厚さを感じないものの、悪くない触り心地です。

AMGラインに標準のバックスキン調のシート表皮(MICROCUT)は、滑りにくく、本革のように夏熱く冬冷たいということもなく、扱いにデリケートなところもないのでわりと気に入っています。



GLB 200d 4MATIC:走り
詳細は納車1年後レビューに掲載しています。
運転手としては、「疲れない」のが一番の美点。先ほどの、絶妙な設定のエンジンとストレスフリーな9速DSG、しっかりと腰回りを支えるシート、あたりがそれを支える要素かなと思います。
ちなみに、ターボチャージャーには常にブーストがかかっていて、トルクが要求されるとすぐにブースト圧が高まるため、ターボ特有の運転の癖があまりありません。
足回りのセッティングについてはCX-8との乗り心地比較のところでも書いていますが、これが個人的には絶妙。SUVらしく大きなストロークを確保しながら、特にダンパーの縮み側の減衰率が高めで、縦揺れをバスッと一発で収めてくれます。ダンパーの容量自体も大きめ(ピストンバルブの径が大きめ)のようで、荒れた路面でもバタつくことなくしっかりと路面を捉え続けます。

全体に操安性を重視しているためかダンパーはやや硬めで、最新のCクラス(W206)などに比べるとやや低速でゴツゴツする感じはありますが、電子制御ダンパーのついてないサスペンションなので仕方ないかなと思います。今はAMGラインに電子制御ダンパーがつくようになったので、その点も改善されたのではないかと思います。
操舵フィールも全体に軽めながらキックバックもちゃんとあり、昔ながらの車に乗っている安心感があります(最新のCクラスはフィードバックがほとんどなくてギョッとします)。それでいて中立付近のアソビがなく、ひっかかりなくステアリングホイールが回転し、意図通り正確に車が曲がっていくところは、すごくメルセデス・ベンツらしい。このあたりのセッティングにはブレがなく、安心感があります。
直進安定性については特にいうことはありません。ワイドトレッド、ロングホイールベースに空気の力も味方につけているので、安定の一言。突然の横風にはクロスウィンドアシストという自動操舵補正機能も付いていますが、お世話になったことは今のところ(たぶん)ありません。

多人数乗車でも一人乗車でも、上り坂でも下り坂でも乗り味の変化は少なく、その点も良いところだと思います。
運転手をあおるとかその気にさせる、といった演出は皆無な一方、疲れにつながるような無駄な車の挙動は極力発生させない、その実現のためには必要なコストをかけてきっちり対応する、そんな姿勢が垣間見られる車です。
ちなみに、雪道などは未経験ですが、4輪駆動はいわゆるオンデマンド型であるものの、交差点を曲がった後やカーブからの立ち上がりは常時後輪にも駆動がかかっています。

GLB 200d 4MATIC:安全運転支援機能
メルセデス・ベンツは安全運転支援機能が充実しているのもいいところです。他社の安全運転支援機能を長時間試したことがないので何とも言えませんが、一番いいのは「使いやすい」こと。
渋滞時の追従機能付きアダプティブクルーズコントロールとレーンキーピングはステアリング上のボタンを上に1回クリックするだけ。そこでその速度でのクルーズコントロールとレーンキーピングが作動します。設定速度の変更、車間調整も簡単です。

もう一つのいいところは機能が「こなれている」こと。
レーンキーピングはけっこう頑張って最後までアシストしようとしています。カーブがきついなど、やむを得ず機能がキャンセルされる際はその前に見やすい赤色でアラートが出るところも親切。このあたりはスバルをはじめとする日本車が、あくまでも支援機能であることを主張するかのようにあっさりカーブの途中でレーンキーピング機能が解除されるのとは違います。最後まで職務を果たすんだ、という執念が感じられます。笑
アダプティブクルーズコントロールにおいて、追従対象の前走車が車線変更やインターチェンジの出口などでいなくなったかどうかの判断や、歩行者や自転車を追い越すときに車線逸脱アラートを発するかしないかの微妙な判断などは、かなり良く作りこまれている印象です(じつは前者はスバル車でシステムの誤判断により前走車に突進していったことがあり、後者はトヨタ車で頻繁にアラートが鳴ってうんざりした経験があります)。
このあたりの機械学習のこなれ度合いはほかの日本車に比べても一歩先んじている感があります。また、ドライバーへの情報の伝え方も、視覚、聴覚、触覚を上手に使い分け、システムを邪魔だと感じないように工夫されています。こうしたロボットとのインタラクションのしかたにも非常に研究が重ねられていることを感じます。

ただし、運転は一言でいうと、「ちょっと荒い」。少なくとも日本人の感覚からするとブレーキはもう少し前から踏んでほしいな、と思ったりします。アクセルももう少しゆっくりでいいかな、と。このあたりはスバルのように、好みで何段階か選べても良いかなと思いました(あるいは運転モードと連動するとか)。
まとめ:運転者も同乗者も「イヤにならない」車
日常使いでイヤにならない車を作るのは大変そう
日々使う実用車は、何度使ってもしっくりくるように作りこまなくてはいけないので、非常に難しいものだと思います。
人によってイヤになるポイントは様々ですから、その地雷を踏まないように作らなければいけません。
例えばドアの開閉音、ドアノブの位置、乗り降りのしやすさ、チャイルドシートの着脱のしやすさ、空調の効き、空調の作動音、シートの汚れの落としやすさ、エンジン音、ロードノイズ、建付けからくる音、燃費、暑い地域での炎天下での運転の快適性、極寒地での始動時の耐えやすさ、安全運転支援機能の使い勝手、傷のつきやすさ、傷をつけたときの修理の費用等々。。運動性能にほとんど関係ないところに、こうした「イヤになる」ポイントはたくさん隠れていそうです。
(一例として、車の形状のおかげで傷がつかなかった話をこちらに書いています)
そう考えると、とにかく「多くの人が、普段一緒にいてイヤにならない」車を作ることがいかに大変か、想像しただけでも頭がいっぱいになりそうです。
GLBは家族とって、イヤにならない車
メルセデス・ベンツ GLBは乗ってもそういった「イヤになる」ポイントがあまりありません。逆に、「よくできてるなぁ」と感心するところがたくさんあり、全然イヤになりません。
そして、疲れないので、遠出しても苦になりません。
毎日触れるものだからこそ、性能や機能性に影響するところはしっかり作りこまれているように感じます。長時間疲れないシート、思った通りに動くエンジン・トランスミッション・足回り。傷がつきにくく長持ちするインテリア素材、わかりやすく押し間違いしにくい操作系等々。
その上で、ひとの機能・性能をとっても配慮が行き届き、見た目の派手さとかではなく、使い続けたときの「しっくり感」を追求している、そんな感じがします。
さすがに往年のメルセデス・ベンツらしい過剰品質は求めることはできませんが、それでもメルセデス・ベンツらしい質実剛健さは感じ取ることができます。
ちょっと値段は高いですが、ただのファミリーカーと片付けるにはもったいない。いい車、お勧めです。

メルセデス・ベンツ GLB関連のレビューは下記でも詳しく書いています:
メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC 納車直後レビュー(前編)
メルセデス・ベンツ GLB:試乗から購入決定!我が家の車に決めた理由










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