メルセデス・ベンツ W126 300SEで、所用があって伊豆に行く際に箱根ターンパイク、伊豆スカイラインを走りましたのでお伝えします。ネオクラシックのベンツで箱根ターンパイク!?めちゃくちゃミスマッチな感じですが、案外そうでもない組み合わせ、早速行ってみましょう。
全体のドライブプラン
メルセデス・ベンツ W126での箱根越えは4回目。うち2回は箱根ターンパイク、2回が一般道です。また、一部区間ですが風光明媚な伊豆スカイラインを走ります。用事があって走らせているのであちこちはいけませんでしたが、関東の人にとってはド定番なこの2つの道路をベンツ W126がどう走るのか、お伝えしたいと思います。
(※所用で行った場所等はぼかしています。)

W126で箱根ターンパイクを走る!
箱根ターンパイクの概要
箱根ターンパイクは神奈川県小田原市から大観山までの約14㎞と、箱根芦ノ湖口から湯河原峠までの1.7㎞の、合計15.7㎞ の観光有料道路です。今はアネスト岩田が命名権を取得しており、「アネスト岩田 ターンパイク箱根」になっています。
途中大観山から箱根芦ノ湖口は神奈川県道75号になっており、2つの区間はつながっておらず、料金も別です。
小田原料金所から大観山までの区間は、標高30mくらいからピークの大観山(1,015m)まで一気に登る道です。気温も上と下で5-6℃は違うという、なかなか変化の激しい道。
良く雑誌取材で貸し切りされたりする道路で、関東方面の走りの道として有名です。
ただし、速度制限は50㎞/h、カーブも非常に緩やかなので車の性能が上がってしまった現在ではちょっと欲求不満になるかも。

箱根ターンパイク前半戦は穏やかな登り道
そんな道ですが、ベンツ W126 300SEは4速ATの4速で登っていこうとします。4速は100㎞/hで2800rpm以上回っている感じなのでそれほどはハイギヤードではありません。それでもさすがにちょっとかったるいのでD→3に入れなおして走ります。
前半は少し勾配が緩め、後半はきつくなります。途中の駐車場で小休止。運転しているとあまり見えませんが、小田原の市街と相模湾が見えます。




箱根ターンパイク後半戦は気持ちよいワインディング
再び走り出します。この103型直列6気筒エンジン(2,960cc)は本当に振動もなく、きめ細やかに回転します。3000回転を超えるとエンジンの存在感はしっかり出てきて、快音を響かせてくれます。さすがにかなりの斜度なので3速でアクセルを踏んでもそれほど加速していきませんが(185ps(136kW)/5700rpm、259.9Nm(26.5kgm)/4400rpm)、とても息の長い加速をします。たまに2速に落として加速すると、本当にいい音がして、リアを少し沈ませながら気持ちの良い加速をします。

それでもエンジン、足回りの遮音が行き届いているため、車内は平穏。周りの景色がスローモーションのように後ろに過ぎ去っていく、と言ったらちょっと大げさですが、頑張って運転している感は皆無です。




頂上の大観山に近づき、最後の休憩をして坂を登り詰めました。
静岡県道20号熱海箱根峠線は楽し!
道路の概要
箱根ターンパイク、大観山の終点から神奈川県道75号湯河原箱根仙石原線に乗り、箱根新道に乗り換えてから箱根ターンパイクの湯河原峠料金所まで回り道。そこからは静岡県道20号熱海箱根峠線に乗り、熱海峠まで行きます。

静岡県道熱海箱根峠線は、熱海市から熱海峠まで一気に登った後、さらに伊豆スカイラインの起点、十国峠を通って箱根峠まで向かう路線。全長は18.0㎞。この日は熱海峠まで利用します。
観光客も多く通る路線で、道幅も狭いくねくねした道ですが、平日は空いているので私はむしろ箱根ターンパイクよりも好きな道。ただし、1車線の幅は狭く、ブラインドコーナーが連続し、さらに側溝も切られているので運転は注意。夏は雑草も道にせり出してくるので道幅が狭くなります。
周りには木々があまりなく、ちょっとビーナスラインの車山高原みたい。

ワインディングでのW126の走り
ベンツ W126 300SEのステアリング機構はリサーキュレーティングボールです。細くて大きめのステアリングホイールをよいしょ、と回さないといけないので、自然運動量が増えます。また、アクセル・ブレーキもタッチが重くストロークも大きいので、しっかりした姿勢をとって、しっかりハンドル、アクセル、ブレーキを操作しながら一つ一つのコーナーをクリアしていきます。
車はロールは大きいものの、前後重量配分も適切(車検証上で54.7:45.3)で、ハンドルの切った量に対しては癖もなく車は反応していきます。
1980年代のサルーンというとぐにゃぐにゃの足で、ハンドルを切っても車が回らない、運転が超つまらない車なんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。動きは穏やかながら、絶対に路面とのコンタクトを失うまいとするしっかりダンピングの効いた足と相まって、車の動きは非常に正確です。
当時メルセデス・ベンツはこの車を宣伝する際、ウェット路面での緊急回避の動画を使って安全性をアピールしていましたが、普段は安楽に動く車でも、きちんとした入力をしてやれば車はきちんと反応する、そんな車です。
アウトバーンのような高速走行で急ハンドルを切っても破綻しない、など、当時のドイツ車はその過酷な使用環境ゆえ、特に安全性能、操縦安定性に関しては世界をリードしていたと思います。
いつも「余裕」を見せつけるW126
いつもW126でワインディングを走ると、じわっとロールをしながら思い通りのラインを描いていくこの感覚に、思わずにんまりとしてしまいます。普段の動きは穏やかなのに、少し速度を上げると、「あ、今日はそんな気分?」といってすぐついてきてくれる感じ。
W126は、普段はとにかくゆったり乗ってくださいな、その方が気持ちよいから、と車が話しかけてくるよう。それでいて余裕しゃくしゃくで、いざ危ない状況になったら私はどんな動きでもしてあなたをお守りします、そうスタンバイしてくれている。まぁそんな感じです。一流のスポーツ選手だけど普段は隠している、みたいな。
伊豆スカイラインは絶景が続く
伊豆スカイラインは、言わずと知れた伊豆半島の大動脈。特に北側は富士山や駿河湾、さらには反対側の相模湾も見えることがある、風光明媚な尾根伝いの道です。全線走破すると40.6㎞におよぶ、なかなか走りごたえのある道です。
今回は、韮山峠から熱海峠という短い区間しか利用しませんが、個人的にはここが一番景色のいい区間なので、十分満足です。

今回は、このわずか8㎞の間を、池の向・西丹那・玄岳・三島中継局下・滝知山展望台の5つの駐車場にそれぞれ立ち寄ってどこの景色が一番好きかを確かめよう、というよくわからないプランを立てて走りました。




結果、私は玄岳駐車場がいつもながら一番のお気に入りでした(上の写真)。ここは駿河湾と相模湾、両方見える場所にあります。富士山は隣の西丹那(数百メートルしか離れていない)方が良く見えるのですが、この日はあいにく富士山は見えないのであまり関係なし。それよりは北に延びる伊豆スカイラインが一望できるところ、東側が開けているところがGood。

伊豆スカイラインを走る際は、どの展望台の駐車場で停車するかを考えて立ち寄るのもいいのではないかなと思います。
ちなみに、三島中継局下の駐車場は下の通り、砂利でした。


帰りは箱根新道、小田原厚木道路で
帰りは静岡県道20号熱海箱根峠線を逆戻りして、箱根新道を通って帰ります。

私は箱根ターンパイクは登りルートは良く走るものの、下りルートはお金がもったいないのであまり乗りません(大観山~小田原料金所で730円(2023年11月現在))。
箱根新道は2011年に無料開放されており、もともと自動車専用道として作られたので走りやすいです。景色はあまり良くないですけどね。。
W126は3速で降りると少しエンジンブレーキが弱いので、たまにフットブレーキを使わないといけません。多段であれば最適なエンジンブレーキを選べますが、この時代のATでは仕方なし。なるべく遠くの車の動きを見ながらエンジンブレーキで車速をコントロールしながら降りていきます。こんなところも、運転の練習ができていいかも。笑
ざっと片道120㎞くらいの行程ですが、これくらいだと全く疲れしらずでどこへでも乗っていけるぜ、と思わされるような伊豆往復でした。










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