メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC(X247)、2023年8月の納車から1年ちょっと経ちました。前回の「ここがいい」と思った点に続いて、「ここはちょっと」という点についても書きたいと思います。
メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC(X247)についての全般的な魅力紹介はこちらをご覧ください。
1.やっぱり7人乗ると荷物は積めないこと
購入前に試乗車に荷物を入れさせてもらい、何とか入ることを確認してこの車の購入に踏み切ったことは以前書きました。

が、うすうす分かっていたことではありますが、実際に家族5人+両親2人の7人乗って泊りがけの旅行に行ってみると、荷物が積みきれませんでした。涙
が、それと引き換えに、3列目シートの作りはしっかりしていて、長時間座ってもそんなに疲れなさそうです(さらに、衝突させたことがないのでわかりませんが、後方衝突時の安全確保もしっかりしてあるようです。3列目シート、安全性についてはこちらの記事に書いてあります)。
2.3列目からの視界に閉塞感があること
これも買う前から分かっていたことなので、仕方ありません。が、3列目に子供が座ると2列目のシートが壁のように立ちはだかります。動いている時に近くのものを見ると酔うものなので、最初は子供、2人とも吐いてしまいました。。。
ただ、視点を遠くにするとかちょっとした工夫で何とかなるので、その後は大して問題にはなっていません。

3.前席シートが自分にはちょっと合わないこと
あれ、私の納車直後レビューでシートについては褒めていたような。。。
「シートポジションは非常に調整幅が大きく、前後、座面高さに加えて座面前後の高さのバランスも調整できます。そして座面長まで変えられます。またランバーサポート(電動)もあります。」
と書いています。

たしかに調整幅は大きいのですが、サイドサポートの張り出しが少ない分、腰回りに圧を加えて腰骨あたりを固定させようとしている感じなのです。いわば、ランバーサポートが少し出ているような感じ。どうしても腰回りの圧迫感が強く、長時間乗っていると腰が少し痛くなります。
どうもこのように腰回りを固くして体を固定する考え方はメルセデス・ベンツの伝統であるようで(最近のスバル車も腰骨(仙骨)を固定する方向になっているようです)、良い悪いではないのですがひとつの特徴であり、人によっては「合わない」と感じるかもしれません。
私自身も全然合わないと感じているわけではなく、腰部以外は基本、快適だと感じています。
ちなみに、W206型Cクラスから大幅に変わったシートは、サイドサポート部で身体を包み込む形になっています。
4.ガラスの遮熱性の低さ
これも納車直後レビューで書いたことではありますが、ガラスの遮熱性についてはやっぱりちょっと低いかな、という印象です。ちなみにメーカーはAGC。遮熱性の高いガラスを作れないわけではないはずなので、そういうスペックで発注したということだと思います。
(前面ガラスはヘッドアップディスプレイの投影を前提とした多機能ガラスと思われます。そのため、遮熱フィルムのコーティング層による光の反射でHUDの投影画像がぼやけて見えてしまうなど、元来相性が悪いそうです。)

5.センサーの過敏な反応
これはメルセデス・ベンツだけを責めてはかわいそうですが、まぁとにかくピーピー音がしてきます。機械式駐車場に入れるときは絶望的。
救いはセンサー音オフのスイッチが画面上に表示されるので、オフにするのが簡単なこと。

特に左の巻き込みに対するマージンが大きめで、駐車場に入る際に植栽から70-80㎝離れて極低速で左折しようとしてもけたたましい警告音が鳴ります。
センサーにはそれほど知的な処理が施されていないため、左後方から物体が迫ってくることも想定してマージンを設定しているのだとは思います。ただ、警告音がここまで煩わしいと左折の際に大きく右に膨らむ「迷惑運転」を助長してしまう気がしないでもありません。
6.たまに起こる誤作動
ある程度は覚悟していたものの、たまに変な誤作動が起こります。
一番多いのはシートポジションメモリー関連。基本的に、運転者が交代するときはメニューで(あらかじめ登録しておいた)運転者を選択する方式なのですが、車に乗り込み、スタータースイッチを押したとたん、ドア開閉時のポジションよりもさらに後ろにシートを動かされることがたまにあります。
「お帰りください」と言われているような、何とも言えない気持ちになります。
基本、別人物(プロファイル)を選んでから自分を選びなおせば元に戻ります。

その他、ソフトウェアに細かいバグがあるのか、特定の条件が組み合わされるとたまに機能がキャンセルされることがあります(エンジンを再始動すれば元に戻ります)。ただ、いずれも軽微なのでいちいち覚えていないくらいではあります。
7.左前方視界の悪さ
これも以前書きましたが、ドアミラーの取り付け位置の関係で、左前方視界に大きめの死角ができます。メルセデス・ベンツはどの車種もだいたいこんな感じなので、気になるところかもしれません。ただ、ドイツ車はBMWもアウディもVWも(ポルシェも)まぁ似たり寄ったり。
日本みたいに歩行者が車の近くを歩いているような交通環境は、世界で見るとちょっと特殊なのかもしれません。それもあってかドアミラー基部とAピラーの間の「すき間」を売りにしている車はほぼ見当たりません。このあたりはどうしてもその国に最適化された車とそうでない車の差が出てしまうように思います。

8.効きの良くないエンジンブレーキ(ディーゼルに限る)
ディーゼルエンジンって、本当にエンジンブレーキ効かないんだ、と再認識しました。
え、どういうこと!?
ここでは、高校1年で理系に行くのを断念した私が素人なりにエンジンブレーキの仕組みを解説してみます。
エンジンブレーキの仕組みを素人が解説してみる
エンジンブレーキは、燃料を絞った際にエンジン内部・周辺の様々な抵抗がエンジン回転の抗力として働き、次第にエンジン回転数が下がっていくことで減速していくものです。
私も全くの素人なのであやふやですが、たぶんこんな感じです:
ガソリン車の場合、吸気側をスロットルバルブによって空気の吸い込み量を調整しています。アクセルを戻してやるとスロットルバルブが閉じるので、空気がシリンダーに供給されなくなります(燃料も同様に供給されなくなる)。排気は継続しているので、結果シリンダーの中は真空状態(負圧が発生している)。そのため、その状態でさらにピストンが下がろうとする(=燃焼室を大きくしようとする)と大きな抵抗が発生します。

これって注射器の先端を閉じた状態で、注射器のピストンを持ち上げようとすると超大変なのと同じ原理ですね(試したことないですが)。
ガソリン車の場合これが大きな抵抗となって、エンジンの回転数が落ちていきます。
が、ディーゼルエンジンの場合、このスロットルバルブがありません。
ディーゼルエンジンは、まずはシリンダーに空気を大量に送り込み、かなりの圧力で圧縮した後に、燃料を送り込んで自己発火させます(ディーゼル燃料はオクタン価が低いため自己発火しやすく、火花も必要ないのでスパークプラグもない)。
スロットルバルブによる空気の流入量の調整ではなく、空気に噴射する燃料の量とタイミングの調整でエンジン回転数と出力の制御をしているようです。(このようにすることでエネルギー損失が抑えられて燃費が良くなる)
そういうわけで、さっきの注射器の動きみたいなのが発生しないので、抵抗が生じにくくエンジン回転数が減少しにくい(=エンジンブレーキがかかりにくい)ようなんですね。
で、具体的にどうなの?
長々と自分の理解に付き合ってもらってしまいましたが、具体的にいうとたとえば箱根新道の下り。エンジンも4,500回転までしか回らないので低いギアは選択しにくく、3速(トランスミッションは8速DCT)で降りていくとフットブレーキが必要になります。下り坂でフットブレーキを使うなんてなんだか運転が下手くそな人みたいだなぁ、と思ってちょっと嫌なのですが、ディーゼルエンジンの原理からして仕方ないので、諦めるしかありません。
ということで、これをGLB(ディーゼルに限る)の「ここはちょっと」という項目に含めるのはお門違いというもの。エンジンブレーキが弱いのが嫌ならディーゼル買わなきゃいいでしょ、ということです。
まとめ
乗ってみるとどんな車でも「ここはちょっと」という点は出てくるもの。
それでも、前回の「ここがいい」とあわせて読んでもらえれば、この車の「ここはちょっと」なんて些細なものだと思います。
とても高い満足感が得られる、という点は全く変わりません。事前にいろいろ調べていたこともあり、買って後悔ということは全くありません。
やっぱりいいですよ、メルセデス・ベンツ GLB!
補足:たぶん、メルセデス・ベンツって高級感あるんでしょ?みたいなイメージだけで買ってしまうと後悔するかもしれません。が、意外にGLBにお乗りの方はあまりそういう方は多くなく、念入りに調べて絞り込んでいったらたまたまメルセデス・ベンツになった、みたいな方が多いようです。顔だちも威圧感があまりなく、ちょっとメルセデス・ベンツぽくないですしね。

補足:内装の質感については触れませんでしたが、その点については、個人的には悪くないと思っています(耐久性等を吟味した、相応のコストがかかった材料を使っていると思います)。ただ、基本的にはファミリーカーですし、ドイツ車はどちらかというと操縦安定性や安全性・安全運転支援システムなどにコスト配分を多めにするので、レクサスのような内装の質感を期待している方には向かないと思います。私もその前提で書いています。










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