前回、スポーツ走行初心者の筆者が富士スピードウェイでサーキット走行デビューをした話を書きましたが、その後スポーツドライビングレッスン(初級)に参加してきましたのでその模様をお伝えします。

  1. 富士スピードウェイ スポーツドライビングレッスン(初級)とは?
  2. 富士スピードウェイに到着。レッスン頑張るぞー!
  3. プログラムの内容
  4. どんな車がいるのかな?
  5. ドライ路面のレッスン(A)
    1. コース概要:道を間違えないか不安
    2. 走ってみたぞ!やっぱり718ボクスターはいいよ!
    3. 走行データ
    4. ほかの車を観察してみた
  6. ブレーキレッスン(B)
    1. レッスン概要
    2. やってみた:超絶難しい!
    3. ほかの車を観察してみた
  7. 低ミュー路のレッスン(C)
    1. いきなりタイム計測(1回目)
    2. ポルシェ トラックプレシジョンアプリでも計測してみる
    3. 1回目の走りについてアドバイスをもらう
    4. 2回目、コーナーのインはつけたけど、あらら、、、
    5. 2回目の走りについてアドバイスをもらう
    6. ウェットでも718ボクスターは優秀だった!
    7. ほかの車を観察してみた
  8. 最後に

富士スピードウェイ スポーツドライビングレッスン(初級)とは?

今までポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(PEC東京)でプライベートレッスンを体験しただけで、ドライビングレッスンには参加したことがなかったので、参加してみました。

今回参加したのは「富士スピードウェイ スポーツドライビングレッスン(初級)」というものです。

トヨタ交通安全センター「モビリタ」
コース全景。富士山もよく見えます。

富士スピードウェイでは、サーキット主催やメーカー主催、あるいはレーサー主催で様々なドライビングレッスンが開催されています。そのなかで、「富士スピードウェイスポーツドライビングレッスン」はその名の通り富士スピードウェイが主催しているレッスンです。

レッスンは初級・中級・上級の3つに分かれていて、サーキット走行初心者の私はもちろん「初級」。

初級は年4回くらい開催されていて、各回30名。お値段は23,200円とわりとリーズナブル。ヘルメットもレーシンググローブも不要なので気軽に参加できます。講習は午前中3時間、そのあとレーシングコースの体験走行ができます(任意)。

わりと人気のようなので、受付期間中でも枠が埋まると受付終了になります。

FSW スポーツドライビング レッスン(初級)開催概要

富士スピードウェイに到着。レッスン頑張るぞー!

富士スピードウェイでの受付開始は8:00。場所はトヨタ交通安全センター「モビリタ」。少し前に到着すると、もう受付してくれました。だいたい10番目くらい。天気は晴れ。富士山もよく見えます。

トヨタ交通安全センター「モビリタ」
コース全景。車も増えてきました

車も集まってきました。スポーツカーが多いけど、おっ、珍しい車もあるぞ。(画面左)

8:30~ブリーフィングをしてもらい、9:00にいよいよ出発。グループは3つに分かれて、それぞれ3つのプログラムをこなしていきます。

プログラムの内容

プログラムは下記の通り。グループによって順番が違いますが、各プログラム約1時間、10台ずつレッスンを受けていきます。全員が無線機を貸与され、インストラクターからの指示を受けながら走ります。

トヨタ交通安全センター「モビリタ」コース説明のパンフレット
トヨタ交通安全センター「モビリタ」コース説明のパンフレットに加筆したもの
  • ドライ路面でのレッスン(A)
  • ブレーキレッスン(B)
  • ワインディング低ミュー路のレッスン(C)

ドライ路面のレッスン(A)は、やや荒れた路面のところに白線がひかれ(パイロンも置いてある)、そのコース内をスムーズに走り抜けるというもの。

ブレーキレッスン(B)は、ターゲットブレーキといって、ブレーキを緩めながら狙った場所で止まるというもの(止まる場所には散水してある)

ワインディング低ミュー路のレッスン(C)は、もともとミューの小さな路面(ようは滑りやすい路面)に散水してあるコースをスムーズに走り抜けるというもの。

ドライ路面のレッスン(A)と低ミュー路のレッスン(C)はタイム計測があります。

どんな車がいるのかな?

全30台。最大勢力はBMWだったような。2シリーズ、4シリーズを中心に、後ほど紹介するX6 Mまで幅広く。GRヤリスも多く、そのほか国産スポーツカーはGR86やGRスープラ、S2000、S660、WRX STI、NDロードスター、スイフトスポーツ、デミオ、GT-R(R35)など、けっこうばらけていました。

メルセデスベンツはステーションワゴン1台のみ。ポルシェは私含めて3台。ルノーメガーヌもいましたね。AE86(85かも?)や日産パオまで、全く見飽きないラインナップでした。車種を限らないレッスンて何気にすごく楽しいです。

ドライ路面のレッスン(A)

コース概要:道を間違えないか不安

トヨタ交通安全センター「モビリタ」
コース全景。左奥が散水された低ミュー路

一番遠くなのでたぶん見えないと思いますが(すみませんこんな写真で)、基本的にはアスファルトの広場にパイロンと白線があるだけ。間違えてしまうんじゃないかと不安になります。Google earthのデータはこんな感じ。(ポルシェのトラックプレシジョンアプリから切り抜き)

トヨタ交通安全センター「モビリタ」ドライコースのレイアウト
「モビリタ」ドライコースレイアウト(ポルシェのトラックプレシジョンアプリから切り抜き)。時計回りに周回します。

まず1週半走ってコースを確かめ、2回目にタイム計測です。

一応コースは間違えなかった。それにしても道はくねくねしまくりです。

走ってみたぞ!やっぱり718ボクスターはいいよ!

全力で走ってみました。アウトラップ、本計測、退出と2週半。

まずは718ボクスター GTS 4.0(以下718ボクスター)のトラクションの良さに感謝。複合ヘアピンを抜けてからは(画面右上のストレート部分)ハンドルを戻しながらの2速での加速で、路面もサーキットよりグリップがないので慎重にアクセルを開けないととリアが滑ります。718ボクスターはそこでも余裕。タイヤの余力を残したままあっという間にスピードが乗ります。

そして左コーナーの後すぐに右コーナー(画面右下)。ここでしっかりスピードを落として曲がらないとアンダーステアが出てしまいます。実際にここで外側に膨らむ車も多かったです。718ボクスターは前後の重量バランスが良いので、ハンドルを戻しながらの加速、若干ハンドルを切った状態でのブレーキでも姿勢が乱れません。コーナーに入ってもアンダーが出ることもなく終始安定しています。まだまだそんなもんじゃ破綻しませんよ、どうぞどうぞと車に言われているよう。横Gは1.0Gを少し超えるくらいなので、確かにまだ余力はあります。

なんか、めちゃくちゃ楽じゃん!

最後は緩やかなS字(画面の左側から左上まで)を「ほぼ直線」(微妙にハンドルを切りながら加速しないといけない)に走るのですが、ここは路面に小石があるせいで滑りやすく、フル加速すると2速でもトラクションコントロールが作動します。それでもあっという間に100㎞/hを超えて複合ヘアピン前でギリギリのブレーキをすると、何事もなかったかのように40㎞/h程度まで一気に減速してくれます。

なんておりこうさんなんじゃ!

白線とコーンで進路が示されている。ここは「ほぼ直線」区間。少しハンドルを切りながら全力で駆け抜ける

とにかくすぐに次のコーナーが来て目まぐるしいのですが、718ボクスターはこういった細かい動きをしなくてはならない場所でも非常に楽ちん。アクセル、ブレーキ、ハンドルともに多少ラフにしても車側が吸収してくれてしまいます。

車に助けられて、10台走って2番目のタイム(タイムを競うものではありませんが)。ちなみに、一番速かったのはGRヤリス。3回以上このレッスンに参加されているという方でした。さすがに速い。

走行データ

めちゃくちゃ短いコースでしたが、下記のデータが出ていました。

・最高速度 107㎞/h

・加速G 0.73

・減速G -1.16

・左最大G 1.09

・右最大G 1.04

ほかの車を観察してみた

グループレッスンだとどうしても待ち時間が長くなってしまうのですが、逆に言えばほかの車の動きを観察できるいい機会。

とても印象的だったのは日産 GT-R(R35)。年式はわかりませんがでかくて迫力あります。走る姿はほんとにド迫力。四輪駆動でも、最後の「ほぼ直線」でフル加速するとホイールスピンしている!それでもあっという間にすごい速度に。ロケットみたい!コーナーリングでも車重でタイヤを路面に押し付けるように、豪快にロールしながら曲がっています。さすがに少しオーバースピードでコーナーに入るとフロントが逃げそうになるのですが、それを無理やりタイヤのグリップ力で方向転換させている感じでした。あのぶっといタイヤがスキール音を出している姿はほんとに爽快でした。めちゃくちゃ硬派!

先ほどのGRヤリスも、思ったよりも大きくロールしながら走っていました。サスペンションストロークを相当大きく確保しているよう。そして、やっぱり四輪駆動はコーナー立ち上がりのトラクションがいいですね。こうした低速コーナーが連続するようなコースはとても相性がよさそう。

運転が楽しそうだったのはスイフトスポーツ。サスペンションが比較的柔らかいようで、ボディが前後左右に大きく揺れています。コーナー進入もオーバースピードだとタイヤの余裕も少ないためフロントが沈んでスキール音がします。少しラフな運転をすると、「こら下手くそ、何やってんだ」と車に怒られそうです。ギクシャク運転すると、車は素直にギクシャク動く感じ。これはドライビングテクニックを磨くのによいだろうなと思いました。何より自分の運転が車に素直に反映されるのは楽しそう。ロードスターは別のグループにいたので見ることができませんでしたが、たぶん似たような感じ(もちろんFRですから動きは違うのですが。)。

ポルシェ 911(991)は、GT-Rに比べるととても「端正」な走りをしていました。前後左右のロールが少なく、常に姿勢が同じ。リアのグリップはとにかく強いようで全く姿勢が乱れず、少ない労力で車を動かしているような印象を与えていました。

最後に、BMW X6 M。2.4tのボディを、625PS、750Nmのハイパワーで走らせます。

最後の「ほぼ直線」で加速時にバランスを崩してスピン!

あとで伺ったら、「納車半年で、車の実力試してみたくてトラックモード(何と後輪駆動になる!)に入れてみたんだよね。そしたらやっぱり滑った」ですって!豪快なおじさまでした。車の動きも豪快そのものでした。

ポルシェ 718ボクスター
休憩時間。みなさんコースを眺めてます。

ブレーキレッスン(B)

レッスン概要

散水した路面でフルブレーキングをし、ブレーキを緩めながら狙った場所で止まる、というシンプルながら難しいレッスン。コースを走る際に、ブレーキを緩めながら車の向きを変えて、車の向きが変わったらハンドルを戻しながら加速をする、という基本動作を習得するためのものです。

やってみた:超絶難しい!

これが、やってみると超難しい。YouTubeでレーシングドライバーの織戸学さんが「向きを変えるためのブレーキ」をしきりにおっしゃっていて、自分でもやろうとはしていたのですが、いざとなるとほんと難しい。

【 本当にタイムが上がるのか?!】谷口信輝 が 織戸学 と MAX ORIDO パークトレーニング で 織戸茉彩 と 伊藤梓 に徹底指導!(YouTube)

まず、フルブレーキすると速度が落ちすぎてしまって、ブレーキを緩める前に止まってしまうのですよね。。

それで今度はある程度車速を残そうと思ってブレーキを緩く踏むと、ターゲットをオーバーランしそうになって一度緩めたブレーキを踏みなおしてしまう、という悪循環。

まだまだ修行が必要そうでした。

718ボクスターのブレーキはペダルストロークが短め。レースなどでの超高速からのフルブレーキングを想定すると、これくらい短いストロークの方がいいのだろうと思います。ただ、このストロークの中で微妙な踏み加減をコントロールするのは思いのほか大変なんだなぁと感じました。

実際、インストラクターの方が「GT-Rやポルシェはブレーキ容量が大きくて50㎞/hからの減速はコントロールが難しいので、今度は70㎞/hに上げてみましょう」とブレーキ開始速度を上げてくれたところ、少しはうまくコントロールできるようになりました。

それにしても、プロの方はどんなシチュエーションに最適化された車であっても、その車の癖に合わせて微妙なコントロールをできるわけで、あらためてすごいなぁと思いました。

ほかの車を観察してみた

ブレーキの姿勢が印象的だったのは、ここでも日産 GT-R。ウェット路面で60㎞/hくらいで進入してフルブレーキング。あれ、もう止まってる。とにかくあっという間、全く前後の荷重の動きもわからないくらい。

そしてもう一台はポルシェ 911(GTS?991型)。この車も何事もなかったかのようにピタッと止まっていました。この2台は本当に余計な動きがなくてスッと止まる姿が美しかったです。

ポルシェ 718ボクスター
休憩時間のポルシェ 718ボクスター。ウェット路面を走ってきたので水が滴っている

低ミュー路のレッスン(C)

あっという間に2時間が過ぎ、休憩をはさんで最後のプログラムに。ウェット路面です。

元々路面のグリップが低い舗装路で、さらに半分は突然ミューが低くなるという複合路面。そこに全面水が撒かれているという、泣きたくなるようなコースです。

「モビリタ」のウェットコースのレイアウト
ポルシェトラックプレシジョンアプリが記録した、ウェットコースの走行軌跡。時計回りに周回します。

プロによるデモンストレーションは、RC-F。ご存知5L V8を搭載したモンスターマシンです。コーナーでは少し後ろを滑らせながら走っています。こんなの無理やー!

ポルシェ 718ボクスター
ウェットのタイム計測を待っているところ。コントロールタワーからほかの車のタイム計測を見ながら自分の出番を待ちます

いきなりタイム計測(1回目)

最初に前半5台分の走りを見た後、自分の走りに。計測のためにGセンサーを車に取り付けてもらいます。

どれくらい滑るのか全然見当がつかないままコースイン。走ってみるとわりと大丈夫かな?でも、ハーフスピンしている車(後述)も複数見たので、怖くてなかなかコーナーのインをつけません(画面右側、★印の右上にあるコーナー。時計回りで走ります)。そして短い「ほぼ直線」区間(画面左)でフル加速するとホイールスピン!ESP(ポルシェではPSMと呼ばれる車両安定化制御装置)は切ってはいけないとのことでそのままにしていますが、ESP切ってたらアウトだわ。。

計測は2周走って行われます。

ポルシェ トラックプレシジョンアプリでも計測してみる

せっかくなので、ポルシェ トラックプレシジョンアプリというものも使ってみました。これはアプリで撮った動画に同期して、ECUから速度、Gセンサー、ステアリング、アクセル、ブレーキ、スリップ、補助装置(ESPやトラクションコントロール、ABS)の作動状況等のデータを取得して表示してくれる優れものです。

世界の主要なサーキットのデータもプリセットされており、ラップタイムなども計測できます。新しいコースでもコース自動作成機能を使えば同様に計測してくれます。

ポルシェトラックプレシジョンアプリ画面
ポルシェトラックプレシジョンアプリ画面。撮った動画に車両情報を合成してくれる。これは、直線で後輪が空転しトラクションコントロールと姿勢制御が介入した瞬間の画像(画面右)この後に鬼門の複合カーブがやってくる

1回目の走りについてアドバイスをもらう

1回目の計測が終わると、1人1人プロによるアドバイスをもらえます。後ほどアドバイスの内容は紹介しますが、修正点を2か所(やっぱりインに寄れてないコーナーがあったのと、複合カーブの1個目の手前で速度を落としすぎて2個目の手前で再加速しているのがもったいない)教えてもらい、2回目の計測へ。

2回目、コーナーのインはつけたけど、あらら、、、

2回目は、少しグリップの感じもわかってきたので少し速度を上げました。

スタートラインを超えると、

「計測開始します」とのインストラクターの声が。

気合が入ります。そして、最初のインにつけていなかった左コーナー。やったー、つけたぞ!と喜んだのもつかの間、あれれ、そういえばすぐブレーキして右コーナーじゃん!

はい、オーバースピード。車にアンダーが出て外側に膨れたので、ブレーキを踏むとスピンするかも、と思ってそのままカウンターを当てました。恥ずかしい。。

ポルシェトラックプレシジョンアプリ画面
カウンターを当てた瞬間の映像。コースからはみ出してるやん!ステアリングが左に223度切れている(ピンクの線)。本当はアクセルをもっと踏んでドリフト状態にして立ち直れればいいのだけど、勇気がなくてアクセルを踏めていない(緑の線)

複合コーナー(先ほどのコース画面の上側)はやっぱり手前でスピードが落ちすぎました。直線(約90㎞/h)からブレーキをしながら1個目のコーナーをクリアし、ブレーキを緩めながら2個目のコーナーの奥側めざして向きを変える、まさにさっきのブレーキ練習を生かさなくてはいけない場所なんですが、ウェットでブレーキを踏んだまま2つ目のコーナーに飛び込んでいく、というのが怖いのでしょうね。。うまくいきませんでした。

ポルシェトラックプレシジョンアプリ画面
複合コーナーの1つ目に差し掛かったところ。ここで-0.94Gの減速Gがかかっている。速度が落ちすぎ(37㎞/h)本当はもう少し緩いブレーキで奥の赤いパイロンを目指さないとタイムが出ない

2回目の走りについてアドバイスをもらう

Gセンサーが記録したデータをご覧ください。

走行データ計測結果

グラフは上にGの軌跡が記録されています。縦が加速Gと減速G、横が左右のG。中段が速度、下段は赤の実線が前後G、青の実線が横G、破線が合成G。

左がプロによる模範的な運転、中央が私の1回目、右が私の2回目。

Gの軌跡をみると、プロはきれいな円を描いていることがわかります。つまり、減速してそのまま連続的にコーナーに入って横Gが大きくなっていく。円が大きくて丸い形をしているのが一番スムーズな運転と言えるようです。

対する下手くそ運転の私は減速Gがかかった後にいったん完全に失速して次の横運動につながっている(グラフの下から右に向かう線がとても直線的)。

また、右Gがかかったところで、渦を巻いたように赤い線が上下動をしているところがありますが、これは複合カーブをうまく処理できなかったことを表しています。

1.1つ目のコーナー進入で(オーバースピードでコーナー外側に膨れるのが)少し怖いのでブレーキを強く踏み、同時にハンドルを内側に切りすぎた

2.あ、切りすぎたと思って2つ目のコーナー進入前に少しハンドルを外側に戻して、それと同時にブレーキも少し緩めて速度が落ちすぎないようにコントロールした

3.さらに2つ目のコーナー進入時にと再度ブレーキを少し踏み足した

こうしたギクシャクした動作がそのままデータに現れていました。

やはり、ここからもターゲットブレーキがしっかりできて、ブレーキを緩めながらスムーズにコーナーリングに入れる練習をした方がいいと痛感しました。

ウェットでも718ボクスターは優秀だった!

運転手はこんなヘタレですが、718ボクスターはウェットでも優秀でした。先ほどのカウンターを当てたコーナーも車からのアンダーステアのサインは非常にわかりやすく、ああこのままいったらダメなのね、とすぐ理解できました。

また、ウェットのフルブレーキングはECU計測で-0.94Gくらい出ていましたが(先ほどの図の一番右の円のGグラフ。下側に赤い線が伸びている)、その時の姿勢も非常に安定しています。インストラクターの方がウェットでこのGが出るのはすごいですね、とおっしゃっていました(失速させすぎなだけですが。。)

どんな条件が悪くても、自信をもってコーナーに飛び込めるブレーキ、コーナーリング時の非常に安定した動き、加速時のトラクションなど、ウェットになればなるほど素性の良さと癖のなさを感じられる車でした。

ほかの車を観察してみた

ウェットだとその車の駆動方式や癖がより鮮明になってきます。

さすがにGT-RやGRヤリス、WRX STIなど四輪駆動勢は動きが安定しています。見ていて安心感があります。特に加速時にトラクションが抜けないのですぐに速度が乗る。

その中でもひときわきれいな走りをしていたのは先ほどのポルシェ 911でした。RRとは思えない安定した動きで、トラクションがかかる時も全くと言っていいほどお尻がムズムズするような動きを見せない。終始姿勢が安定してきれいでした。

スイフトはやはりコーナーリングの進入が速いと外に膨れていき、アクセルを踏めば踏むほど外に逃げていく感じでした。丁寧な速度コントロールをしてあげるととても軽快にコーナーを駆け抜けていて、やっぱりここでも「楽しそう」と感じさせる走りをしていました。

面白かったのがトヨタ GR86。見たところRZグレードなのでミシュランパイロットスポーツ4を履いているはず。が、中速の左コーナーでアクセルもブレーキもほとんど踏んでいないように見えるのに氷の上を滑るようにオーバーステアを起こしてハーフスピンをしていました(想定以上にフロントが内側に巻き込んでコントロールを失っていました)。そこから立て直した直後の(私が曲がり切れずにコースアウトした)右コーナーではちょっとした加速でリアのグリップが抜けてテールスライドを起こすなど、扱いはかなりナーバスなようでした。

じつはAE86(85かも)も同じ組で走っていたのですが、同じ場所で同じ格好でハーフスピンをしていたので、もしや車の特性も同じようにしているのかな?と思ってしまいました。フロントに比べてリアサスを固めたりして簡単に後ろを振り出しやすいようにしているのかも。そういう意味で、GR86は素のままだとけっこう私みたいな初心者には扱うのが難しい車なのかも、と思いました。逆に扱い慣れたら楽しそうですねー。ただ、BRZはセッティングが違いそう。

ポルシェ 718ボクスター
レッスンを終えた後コース内で。S660やGRヤリスもいらっしゃいました。後ろはブレーキのレッスンをするところ。けっこうな水の量
ポルシェ 718ボクスター
レッスンが終わったころには雲が広がっていました。

最後に

最後はレーシングコースの体験走行を3周して終えました。終わった後はレストランでかつ丼!運動の後はお腹が空くんで。。。

かつ丼
かつ丼。ボリューム満点!

最初はどんなものかな、と思って申し込んだ富士スピードウェイのスポーツドライビングレッスン(初級)でしたが、実際にやってみると見事に自分の弱点が見えて面白かったです。

レーシングコースは車速が速く、なかなかターゲットブレーキの実践をするのは難しいですが、シケインなど低速のコーナーでやってみたいなと思っています。

また、このドライビングレッスンの目的は、いかに車をスムーズに動かすかを習得することなので(それが結局タイムにもつながる)、普段同乗者を乗せた時や雪道でのドライビングにも役立てたいと思っています。

ポルシェ 718ボクスター
体験走行を終えたてかつ丼を食べた後。満足のいく一日でした。

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